梅田芸術劇場×チャリングクロス劇場の共同企画が再び始動 加藤拓也作・演出の『One Small Step』の上演が決定
梅田芸術劇場が英国 チャリングクロス劇場と共同で演劇作品を上演する日英プロジェクトが再び始動する。
この度、2024年9月27日(金)~9月30日(月)(本公演=10月2日(水)~10月9日(水))チャリングクロス劇場にて、『One Small Step』が上演されることが決定した。
世界的な演劇の拠点である英国ウエストエンドの中心部に位置するチャリングクロス劇場は150年以上の由緒ある歴史を持ち、オフウエストエンドの中で注目を浴びている劇場のひとつ。
今回、若手脚本・演出家として活躍が目覚ましい加藤拓也のオリジナル作品を英国で開発し、このチャリングクロス劇場で上演する。
作品は、近未来のとある夫婦の物語。二人は大手ゼネコンで人類の月への移住計画という大プロジェクトで働いている。月に生まれる新しい街で理想の人類の暮らしが始まる。スタッフとして、また、先駆者として月へ移住する準備を始めている二人だが、ある問題が発覚する。それぞれの立場で悩みを抱える夫婦は、徐々に互いの不平不満が募り……という物語だ。
観客を月と地球の異空間に誘いながら、生命の誕生という人智を超えた領域に直面した時浮き彫りになる男女のテーマや人類が向かうその先を切り口に、鋭い台詞劇が描かれる。
若手クリエイター加藤拓也が、斬新かつ果敢に挑む、英国デビュー作に期待しよう。
加藤拓也 コメント
この秋に新作をチャリングクロス劇場で上演できることをとても楽しみにしています。これから地球から月へと住む場所が移り変わっても、人間は進化していないかもしれません。また平等からエクイティへと意識が移り変わっても、まだ現実には解決しそうにないことが沢山あります。これは少し未来の話に見えるかもしれませんが、確実にそこまで来ている未来の、そして日本で働くカップルが持つプライベートな今の問題であり、それは人類が抱えている問題だとも言える、社会に流れ続ける母親神話に対する疑問を投げかけていく物語です。私たちの文化とまた違う文化との隙間から、新しい作品を産み出せるとワクワクしています。