注目の“強豪国対決”はスペイン代表に軍配! 3発大勝でクロアチア代表を下す

写真拡大

 EURO2024・グループB第1節が15日に行われ、スペイン代表とクロアチア代表が対戦した。

 EURO2024予選でグループAに入ったスペイン代表は、スコットランド代表に1敗を喫したものの、以降は全勝を記録し首位で本大会出場権を獲得。12年ぶりの優勝を目指して戦う今大会は、クロアチア代表、イタリア代表、アルバニア代表と共にグループBへと組み込まれた。指揮官を務めるルイス・デ・ラ・フエンテ監督は、注目が集まる初戦にアルバロ・モラタやラミン・ヤマルなどを先発起用。充実した戦力で白星獲得を狙う。

 対するは、EURO2024予選・グループDを2位で通過し、悲願のタイトル獲得を目論むクロアチア代表。FIFAワールドカップでは2018年に準優勝、2022年に3位と好成績を収めている一方、EUROでは1996年と2008年のベスト8が最高成績となっており、歴代トップクラスのタレントが揃った今大会で初優勝を目指す。チームを率いるズラトコ・ダリッチ監督は、主将ルカ・モドリッチやヨシュコ・グヴァルディオールらをピッチに送り込んだ。

 試合は、序盤からスペイン代表がボールを握るが、クロアチア代表も堅いブロックを軸に深いエリアへの侵入を許さない。両者ともに目立ったチャンスを作れない時間が続くなか、徐々にクロアチア代表が支配率を高め始めると、29分にカウンターからスペイン代表がスコアを動かす。相手のロングボールのこぼれ球をマルク・ククレジャが回収し、ヤマルを経由してボールを受けたファビアン・ルイスがハーフライン付近からスルーパス。裏へと抜け出したモラタが確実に流し込み、スペイン代表が先制に成功した。

 勢いに乗るスペイン代表は、直後の32分に右サイド深くでパスを受けたヤマルがドリブルを仕掛け、一度はボールを奪われたものの、すぐさま奪回してボックス手前のペドリに繋ぐ。真横にサポートしたファビアン・ルイスにパスが渡ると、そのまま細かいタッチでマーカー2枚を突破。左足で放ったシュートはヨシプ・シュタロの股下を通過しながらネットを揺らし、貴重な追加点を挙げた。

 2点のリードを許したクロアチア代表も、再開直後の33分に決定機を迎える。キックオフからパスを繋いで前進し、左サイドをフリーで抜け出したグヴァルディオールが、ペナルティエリア手前のアンドレイ・クラマリッチにパス。混戦から生まれたこぼれ球をマルセロ・ブロゾヴィッチがダイレクトでシュートに持ち込むが、GKウナイ・シモンによって防がれた。

 さらに、41分にはドリブルでバイタルエリアに運んだクラマリッチが右サイドに展開。ロヴロ・マイェルがボックス内から送ったクロスに大外のグヴァルディオールが反応し、ワンタッチで折り返したボールにアンテ・ブディミルが飛び込む。しかし、GKのU・シモンがわずかに触れた影響で合わせることができず、
クロアチア代表がビッグチャンスを逃してしまった。

 すると、前半終了間際のアディショナルタイムにスペイン代表が再びゴールを奪う。右サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたヤマルが素早いリスタートを選択。パス交換から再度ボールを持ったヤマルがインスイングのクロスを蹴り入れると、DFラインとGKの間に飛び込んできたダニエル・カルバハルがワンタッチで合わせ、大きな3点目を奪取した。

 迎えた後半も、最初の決定機はスペイン代表に訪れる。52分に自陣深くでボールを奪った流れからカウンターを仕掛けると、最終ラインの背後を狙ったモラタに向け、ペドリがグランダーのスルーパスを供給。相手にカットされたボールを再び拾って右サイドのヤマルに送り、ボックス内に侵入して左足でシュートを放つ。だが、低く抑えられたボールはGKリヴァコヴィッチのファインセーブに阻まれた。