白いテントで「ALL EYES ON RAFAH(すべての目がラファに向いている・ラファに刮目せよ)」という文字を書き出した画像がインターネットで流行し、48時間以内に4400万回以上シェアされています。なぜこれほどまでに流行したのか、専門家たちは首をかしげています。

‘All Eyes on Rafah’ image shared by millions on Instagram

https://www.nbcnews.com/tech/internet/-eyes-rafah-image-shared-millions-instagram-rcna154380

Viral All Eyes on Rafah Instagram image likely AI-generated, prompting criticism

https://www.axios.com/2024/05/30/all-eyes-on-rafah-ai-image-gaza

All Eyes on Rafah’s Virality Creates Market for AI Spam About Palestine

https://www.404media.co/all-eyes-on-rafah-brings-facebooks-ai-spam-to-war/

問題の画像が以下。RAFAHとはガザ地区南部ラファのことで、イスラエル軍とハマスの衝突が続く中、2024年5月26日と28日にイスラエル軍により攻撃されました。この攻撃で、ラファに避難していた多くの民間人が被害を受けました。





上記の画像は、数万人のフォロワーを抱えるInstagramアカウントが最初に投稿したものとされています。この画像は瞬く間に人々の注目を集め、Instagram以外にも拡散されました。

画像に写し出された光景は本物のラファではなく、AIによって生成された画像との見方もあります。

この画像が流行した理由として、BBCのジャーナリストであるシャヤン・サルダリザデ氏は「直近に攻撃があり世間の注目が集まっていたこと、Instagramストーリーズという比較的共有が簡単な手段で投稿されたこと、Instagramは親パレスチナ活動者の主要プラットフォームの一つであること、実際に撮影された生々しい遺体の画像のように規約違反で削除されないことなどが、要因として考えられます」と指摘しています。





遺体の画像、倒壊した家屋の画像など、ガザ地区の様子を捉えた写真はインターネット上に何枚もアップロードされていますが、その生々しさ故か、あるいはプラットフォームの利用規約に違反するためか、今回の画像ほど急激に拡散された例はありませんでした。

ジャーナリストのライアン・ブロデリック氏も、Instagramの検閲やフィルターを回避できるほど抽象的だったことが拡散された理由だろうと推測しています。





この画像に反応して、親イスラエルインフルエンサーのベンジャミン・ハモン氏は「10月7日、あなたの目はどこに向いていた?」と表現した画像(以下左)を作成してInstagramで共有しましたが、こちらは50万回ほどシェアされた後に検閲され、アカウントごと削除されてしまったようです。(2023年)10月7日は、ガザ地区を実効支配するハマスがイスラエルに攻撃を始めた日でした。





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• Discord | "「ALL EYES ON RAFAH」と書かれた画像、見たことある?どのSNSで見た?" | GIGAZINE(ギガジン)

https://discord.com/channels/1037961069903216680/1246033215236608111