米Appleは5月28日(現地時間)、開発者カンファレンス「WWDC(Worldwide Developers Conference)24」(6月10〜14日)の概要を発表した。次期OSアップデートを披露する「Apple基調講演」は太平洋時間(PT)の6月10日午前10時(日本時間: 6月11日午前2時)から行われる。さらに「Platforms State of the Union」、100を超える技術セッション、Appleのエンジニアやエキスパートによるオンラインラボ/コンサルテーションなど、Appleプラットフォームに関する知識を深め、開発者が深耕を図れる5日間となる。



初日の基調講演では、iOS、iPadOS、macOS、tvOS、visionOS、watchOSの次期アップデートが発表される。今年2月に行われた2023年10〜12月期決算の説明会において、Tim Cook氏(CEO)がAIへの投資と取り組みについて「今年後半には詳細をお伝えできるだろう」と述べており、生成AIに関する発表にも注目が集まっている。また、WWDCの基調講演でハードウェア製品が発表されることもある。昨年のWWDC 23では、15インチM2搭載「MacBook Air」、M2 Max/M2 Ultra搭載の「Mac Studio」、M2 Ultra搭載の「Mac Pro」、そして「Apple Vision Pro」が発表された。

そして、PTの6月10日午後1時(日本時間: 6月11日午前5時)から「Platforms State of the Union」が行われる。基調講演で披露したOSのアップデートや新しいツールについて、より深く掘り下げた解説が行われる。

WWDC 24は前年と同様オンライン形式で提供され、全セッションに無料で参加可能である。基調講演は、apple.com/jp、Apple Developerアプリ、Apple TVアプリ、Appleの公式YouTubeチャンネルでライブ配信され、配信終了後はオンデマンド再生できるようになる。

Platforms State of the Unionは、Apple DeveloperアプリとApple DeveloperのWebサイトでライブ配信される。Platforms State of the Unionと100を超える技術セッションは、Apple DeveloperのYouTubeチャンネルでも公開される。

今年Appleは、重要な発表やトピックを開発者が効率的にチェックできるようにドキュメントやセッションをキュレートしたガイドを提供する。また、Appleのプラットフォームで初めて開発する人向けに、「Apple Developer Pathway」という、ビデオ、ドキュメント、リソースのコレクションを用意している。

ラボ/コンサルテーションは、Apple Developer ProgramおよびApple Developer Enterprise Programのメンバー、2022〜2024年のSwift Student Challengeの受賞者、Entrepreneur Campのこれまでの参加者が申し込める。申し込み受付期間は、PTの6月9日午後6時(日本時間:6月10日午前10時)まで。ラボの日程は、基調講演後にApple DeveloperアプリとApple DeveloperのWebサイトで公開される。