業務スーパーで大ボリュームの格安酒を買うなら、『清酒 菊川』を試してみてはいかがでしょう。

国産の米と麹を使用した、2リットル入りの日本酒です。淡麗辛口……と言うわりにはまったりした甘さで、少し安っぽい糖類の存在感があるものの、決してマズくはないクオリティなんです。



『清酒 菊川』の価格・内容量は?

『清酒 菊川 淡麗辛口』は734円(税込、税抜668円)で販売中。内容量は2000ml。製造・販売は岐阜県各務原市にある菊川(業スーを運営する神戸物産のグループ会社)。

コスパ(単価)は100mlあたり約37円。一般スーパーだと大容量の日本酒は安くて40円/100ml程度です。突出してはいないものの、ばっちり格安感があります。

ちなみに合成清酒だと『菊川の鬼ころし』(2000ml・602円・約30円/100g)という、さらに安価な商品もラインナップされています。

アルコール分・飲み方は?

アルコール分は14度以上15度未満。飲み方はとくに室温・ぬる燗(35℃前後)・上燗(45℃前後)が推奨されています。

チープすれすれのまろやかな甘さ

パッケージには淡麗辛口と記載されているものの(詳しい日本酒度や酸度は未記載)、キレの強い辛口感よりは素直な甘さが主役の味わい。普通に飲めるけど飲み飽き対策は必要かな、というクオリティですね。

室温で飲むと香りは弱めです。アルコールの刺激はそこそこ、全体の風味はふわっと軽め。醸造アルコールっぽい雑味は気にならない程度。確かに淡麗と言えなくもない、無難なバランスではあるんです。

ただ、風味に個性がなさすぎて、日本酒らしい柔らかな甘さばかり立っており、やや舌に残る感じも否めません。風味の抜け自体は良いだけに、物足りなさを感じやすいところです。

日本酒ロックにするとちょうどいい

ぬる燗〜上燗だと、香りは立つけど甘さも増してしまい、ややクドい飲み心地に寄る感じ。どちらかというと冷蔵庫でしっかり冷やすか、ロックにするのがおすすめです。

甘さが引き締まって、すっきりした抜けの良さが強調されます。これなら毎日ちょびちょび飲んでもいいかな、という水準ですね。余っても後悔はしない価格ですし、挑戦する価値はあるかと思います。