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前回からの続き。私はミホ(33)。現在、地方都市で夫と男の子2人(4歳、0歳)の4人で暮らしています。育休から復帰して、フルタイムの正社員として働きながら育児することに日々奮闘中です。

わが子が通う園には専用駐車場がないため、近隣のコインパーキングを利用するのがルールとなっています。しかしある1人のママがそのルールを破ってしょっちゅう路駐をしています。そのことが許せない私は園に報告して注意喚起してもらったのですが、そのことで路駐をしていたママを含めた何人かのママたちに悪口を言われてしまいました。



私は悪口を言われたことで、自分が園に路駐の件を報告したことが間違ったことだったのではないかと悩みはじめました。



近隣のパーキングを使って送迎をする大変さは、私自身よくわかっているつもりです。特に雨の日や荷物が多い日なんて、子どもを連れてコインパーキングまで歩くのは一苦労。その苦労がたった数分間のルール違反で解決されるのであれば、そうしたくなる気持ちも理解できます。変なトラブルに発展して自分が困ることのないよう見過ごすことも、社会で生きていく上では必要なことなのかもしれません……。自分の行いが正しかったのか迷いを感じていました……。



ソウタは昼間のお友達との出来事を話してくれました。



私は「ソウタ……! ソウタのしたことはダメなことなんかじゃないわ。きちんとダメって注意できて偉かったわね」と、言ってソウタを抱きしめました。



ソウタの話を聞いて「正しいことを言っている方が悪く言われるなんて、やっぱりそんなのおかしい! 私は子どもたちにそんな大人になってほしくない!」と、あらためて強く実感しました。

私は路駐の件を園に報告したことで悪口を言われてしまい、自分のしたことが正しいことだったのか分らなくなっていました。しかしソウタの話を聞いて、やはり自分のしたことは間違いではなかったと自信をもつことができました。大人として子どもに恥ずかしい姿を見せないためにも、あらためて園に路駐の件を報告することに決めました。



私は園に報告し、今度は園からそのママに個別で注意がされたようです。それからは路駐されていることはなくなりました。



園から個別で注意をされたことで、さすがに路駐をすることはなくなったようです。しかし挨拶をしても無視をされたり、私の方を見ながらヒソヒソ話をされたり、いまだに嫌な態度をとられつづけています。そんな態度に多少は落ち込みましたが、だからといって自分のしたことが間違ったことだったとは決して思いません。「正しいことを言っている方が非難されるのはおかしい」ということを子どもたちに伝えるためにも、私はこれからも堂々としていたいと思います。

原案・編集部 脚本・めしこ 作画・高橋ビッキー 編集・横内みか