誰が何のために置いたのか?石井町に突如として現れたある変わったトラックとは【徳島】
徳島県石井町に突如として現れた、ある変わったトラックを御存じでしょうか?
一体どんなトラックなのか、誰が何のために置いたのか、全力で取材してきました。
石井町高川原に突如現れた風変わりなトラック…普通のものとは違うある素材でできています。
その素材とは…そう、「木」です。
(新井木乃美記者)
「こちらの木製トラックは普通の軽トラックと変わらない大きさで、細かい装飾からボディ、そしてタイヤまで、すべて木でできているんです。そしてこのトラック、内部まで細かく作られていて、中に乗ることができます。ハンドルやシフトレバー、そしてペダルもついているんです」
外装から内装まで全て木で作られていて、細かい部分まで精巧に作り込まれています。
でもいったい誰が、何のために?
トラックの設置を企画したのは、三好市山城町で丸太の搬出や製材、加工などを行う三好西部森林組合の総括工場長・小林幸一さんです。
これまで三好市でテーブルなどの木製品を展示販売していましたが、より多くの人に知ってもらおうと、交流のあった石井養豚センターの社長に場所を借り、展示場を設けました。
(三好西部森林組合総括工場長 小林幸一さん)
「最初ですね、小さな模型サイズのトラックを作っていたんですけど、それを見た方が軽トラサイズのトラックを作ってみてはどうかなという話がありまして、じゃあちょっとやってみようかとということで、大工さんにお願いして軽トラサイズのトラックというのを作るようにしました」
約1か月間かけて作られたこのトラック、今では地元の人が訪れ、子どもの遊び場にもなっています。
(訪れた人)
「たのしい」
「(はじめは)全然知らなくて、ここを通ったら急にできていたのでビックリしました。なかなかこんなん作れるもんじゃないなと思って、素晴らしい作品だと思います」
夜にはトラック全体に施された電飾が輝き、クリスマスにはこのトラックを一目見ようと多くの人が訪れたそうです。
(三好西部森林組合総括工場長 小林幸一さん)
「皆さんに木に触れてもらいたいというのが一番あるので、次はブランコを作ったりとか、木登りができるものを作ったりだとかという風な感じで、いま考えている途中です」
トラック以外にも木製の移動式ハウスや、予約すれば体験できる樽型サウナなども展示されています。
小林さんは、これからも木のぬくもりと職人の技術で木製品の魅力を発信していきます。
最後に出てきた樽型サウナは、1週間前までに予約が必要です。
電飾はずっとついていますが、ソーラー式なので雨や曇りの日はつかない可能性があるということです。
晴れた日の夜に見に行くのが、おすすめだそうですよ。