CBS MarketWatchによると、米ネットセキュリティーソフト大手のマカフィーの顧問弁護士、クリストファー・トーマス氏は19日、米マイクロソフトは同社の次世代OS(基本ソフト)「ウィンドウズ・ビスタ」のユーザー向けセキュリティーソフトの開発に協力すると表明していることに関し、マイクロソフトによる同ソフト開発企業への説明や協力体制はいまだ不十分で、「具体的な行動に欠け、失望している」とのコメントを発表した。

  同氏は、マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEO(最高経営責任者)とブラッド・スミス法務部長は先週、セキュリティー上の懸念について、ウイルスや外部からの不正アクセスなどを防止するセキュリティーソフトの開発企業への協力を約束していたが、「2人の約束や関係者の記者会見、講演会などの場を通して、マイクロソフトは協力を表明してきた。しかし、コンピューターの安全確保でユーザーが頼りにしているセキュリティー会社にとってはマイクロソフトが先週の約束を果たしたとは思えない」と述べている。【了】

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