JRT四国放送

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小さな布などを何枚も貼り付けて一つの肖像画などを制作するモザイクアートの世界。

今回は、、藍で染めた布であの有名な絵を作るプロジェクトが徳島市で行われました。

(山本和也記者)
「1枚の役者絵をモザイクアートで再現するのに、この1センチ四方の布がなんと1万5000枚必要です」

このプロジェクトは、藍で染めた布を使ってモザイクアートを作ろうと徳島経済同友会青年部が企画しました。

題材は徳島藩お抱えの能役者という説が有力な“東洲斎写楽”の4枚の役者絵。

1枚が縦1.5メートル横1メートルの大きさになります。

モザイクアートの材料は1センチ四方に切りそろえた布。

徳島県内から集めたTシャツなどの古着150着を藍で染め直して、濃淡7色に染め分けしたものです。

初日となった1日は、四国大学の学生ら10人がキャンバスに色の濃さを表す1から7までの数字を書いた後、布をピンセットでつまんで1枚1枚貼り付けていきました。

(参加者)
「難しいです。(Q.どんなところが?)1個ずつおいていくところが大変。頑張ります」

製作2日目、1枚の役者絵の全体像が見えてきました。

午前10時のスタートから5時間布を張り続けた結果、写楽の代表作『大谷鬼次の奴江戸兵衛』が藍の濃淡だけで見事に現れました。

(参加者)
「1個1個積み重ねていって、最後に完成したら達成感すごいだろうなと僕は思います」

(参加者)
「最後まで集中力を保ってやっていきたいと思います」

製作に当てていた3日間で完成したのは2枚。

徳島経済同友会青年部会では、残りの2枚は3月中に新たな機会を設けて制作する事にしています。

完成した作品は3月下旬頃に徳島市の徳島城博物館に展示する予定です。

(徳島経済同友会青年部 有吉栄治郎 部会長)
「徳島市民の方をはじめ徳島を訪れる観光客、そしてインバウンドの外国人の方々も浮世絵については興味をもってSNSで検索をしていますので、たくさんの人にみてもらいたいです」