【青森】奥入瀬渓流へ。大人お散歩ツアーに癒やされる
奥入瀬渓流ってご存知ですか?特別保護地区、国指定の天然記念物、特別名勝として指定されている、青森県屈指の観光地です。日々の疲れやストレスを癒やすのにこれ以上ないヒーリングスポット!というわけで、旅ライター、カメラマン、編集者の3名でお散歩ツアーに参加してみました。
遊歩道が整備されているから、冬シーズンでも歩きやすい
奥入瀬川の上流14キロメートル部分を指すのが、奥入瀬渓流。冬も歩けるの?と思うほどの雪景色ですが、渓流沿いは遊歩道がきちんと整備されているので、季節に合った対策さえしていればいつでも散策可能です。
12月から3月末までは、スノーブーツやスノーシューを履いて散策するアクティビティが星野リゾート奥入瀬渓流ホテルで開催されています。ここは奥入瀬渓流沿いに建つ唯一のリゾートホテル!
私たちが参加したアクティビティは「冬の苔さんぽ」(3月24日まで。※現在〜2月29日までは「渓流スノーウォーク」を実施中)。
バスで奥入瀬渓流の中流域に向かい、渓流コンシェルジュさんの後ろを歩いていきます。
真冬の奥入瀬渓流は氷点下。雪の中をザックザックと歩いていくのですが、スノーブーツはアクティビティ代金に含まれているため万が一軽装備で青森入りしていても安心です。
聞こえてくるのは水の流れる音と、雪に足を踏み入れる音だけ。自然の中にいる、生き物としての自分を実感できるような環境。歩き進むにつれ、余計なものが削ぎ落とされていく感覚です。
動物の足跡、発見!運がよければ遭遇することも
途中で、動物の足跡が雪の中に残っているのを発見。これはテンだそうです。
前夜にここを通った跡ですね、と渓流コンシェルジュさん。足跡は木のほうに向かって続いていたから、ここで木に登ったんだなぁ。そんな妄想も楽しめます。
夜行性のテンに遭遇するのは難しそうですが、カモシカを見かけることはたまにあるそうですよ!
渓流コンシェルジュさんによると、冬は最も水が透き通ってきれいに見えるシーズン。渓流の岩場には、雫がそのまま氷になり、提灯のように見えるところがたくさんありました。
滝がイイ!
ツアーでは阿修羅の流れ、千筋の滝など、景勝地を歩いてめぐっていきますが、中でも印象的だったのは平成の流れ。1999年(平成11年)、大規模な地滑りが起こって落差が生まれたことにより豪快な滝が生まれた場所だそうです。
別のアクティビティ(国立公園 プライベートツアー)ではここでティータイムの時間をとることも可能だそうで、うらやましい限りです。
苔とシダと氷のアート。持ち帰れないのが残念!
このツアーでは、奥入瀬渓流沿いに生息している苔もたくさん見ることができます。苔にぶら下がるようにしてできた氷柱たち。
苔が氷の中に閉じ込められています。
シダにも氷柱が。
奥入瀬渓流でのみ見ることができる、氷のアート。写真では伝えきれないから、これは自分の目で実物を見てほしい!ルーペがあればパーフェクトです。
奥入瀬渓流の夜。ライトアップされた氷瀑にときめく
奥入瀬渓流でのアクティビティは、日中だけではありません。冬シーズンは毎年恒例、氷瀑ライトアップツアーが開催されていると聞き、もちろん参加してきました!
氷瀑とは、滝や湧き水が凍ったものを指します。気温が低すぎて何もかも凍ってしまう、このエリアならではの冬の風物詩。
氷瀑は昼間ももちろん見られますが、ライトアップされた夜は幻想的な雰囲気がより高まります。きんと冷えて澄んだ空気も格別!
氷瀑もすてきですが、個人的には周辺の木が雪をかぶってキラキラ光っている景色にうっとり。
同じ場所に立っていても、人によって印象に残っているポイントは違うもの。それもまた楽しい。自分なりの向き合い方で、奥入瀬渓流の自然に触れた1日となりました!
今回「暮らしニスタ」が訪れたのは
「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」
住所/青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
TEL/予約050-3134-8094(9:30AM〜6:00PM)
▶https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/oirasekeiryu/
撮影/瀬津貴裕(biswa.) 取材・文/佐藤望美