日本救った“山下の1ミリ”は中国で賛否両論「神業だった」「訴えるべき」 VAR有無にも言及「ビデオ判定必要だ」
パリ五輪アジア最終予選
サッカー女子のパリ五輪アジア最終予選が28日に東京・国立競技場で行われ、女子日本代表(なでしこジャパン)は北朝鮮代表に2-1で勝ち、2戦合計2-1で今夏のパリ五輪の出場権を獲得した。かつてアジア女子サッカーのトップに立ちながらも、今回は出場を逃した中国では、試合の結果とともに前半にあった“山下の1ミリ”に注目する声が続出。「問題ない」「北朝鮮は訴えるべき」と意見は二分しており、判定システムの不備を指摘する声も上がっている。
前半26分にセットプレーの流れからDF高橋はなのゴールで先制したなでしこジャパン。試合の主導権を握ったが、ヒヤリとさせられるシーンもあった。同45分、相手のシュートがゴールに向かって転がったところを、GK山下杏也加が懸命のダイブ。右腕を伸ばし、ゴール寸前でボールをかき出した。ボールはラインに乗っており、2022年カタールW杯スペイン戦の「三笘の1ミリ」にちなみ“山下の1ミリ”ともいえるビッグセーブ。おかげで日本は前半を1点リードで終えることができた。
このプレーは中国でも話題に。SNS「ウェイボー」やサッカー関連サイトにはコメントが寄せられた。「あのGKのセーブは神業だったと思う。ボールは完全にはゴールラインを越えてなかった」「あれは確かにゴールラインを越えていなかった。何も問題はない」と判定の正当性を訴える声が上がった一方で「重要な試合で、審判が試合の結果を左右した。審判は日本寄りだったと思う」といった北朝鮮に不利な判定だったことを指摘する意見もあった。
この試合はVARが導入されていなかったため、リプレー検証もなし。これについても「重要な試合にはやはりビデオ判定が必要だ」といったコメントが。また「北朝鮮は国際サッカー連盟に訴えればいいと思う。不公平だ。自分が選手だったら、あれでやる気がなくなると思う。北朝鮮はそれでも後半に1点獲って日本を追い詰めようとした。尊敬に値すると思う」といった北朝鮮の戦いぶりを称賛する声も上がっている。
(THE ANSWER編集部)