こぶし賞で2勝目を目指すラヴァンダ(昨年12月撮影、ユーザー提供:起きたろさん)

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 土曜の京都に組まれているこぶし賞(3歳・1勝クラス・芝1600m)は決してメジャーなレースではないが、意外な出世レースとなっている。近年の勝ち馬には後のGIウイナーがズラリ。12年のカレンブラックヒルはNHKマイルC、13年のメイショウマンボはオークスと秋華賞とエリザベス女王杯、22年のスタニングローズは秋華賞を制している。他にも20年のサトノインプレッサが毎日杯、昨年のモズメイメイがチューリップ賞と葵Sを制するなど、活躍馬は枚挙にいとまがない。勝ち馬以外にも後に英G1を制したディアドラが3着に入るなど、とりわけ牝馬は大きく飛躍するケースが多い。

 今年は4頭の牝馬が出走を予定している。なかでも注目したいのはラヴァンダ(牝3、栗東・中村直也厩舎)だ。父シルバーステート、母ゴッドパイレーツ、母の父ベーカバドの血統。前々走の未勝利を中団から差し切って初勝利。続く前走のつわぶき賞は中団から差し届かずの3着だったが、昇級戦としては合格点を与えられる内容だった。

 祖母のゴッドインチーフは99年のエルフィンS覇者。チューリップ賞で2着、桜花賞で4着とクラシック戦線でも活躍した。ラヴァンダもここをステップに春の大舞台へと羽ばたいてほしい。