YOASOBI『アイドル』が世界的に大ヒットしたワケ。音楽Pが解説「そんなことってなかなかない」
今さら人に聞けないような“音楽の基本”から、制作の裏側や専門テクニックなど“マニアックな知識”までを掘り下げていく『関ジャム 完全燃SHOW』。
1月21日(日)の同番組では、年始恒例の名物企画「プロが選ぶ年間マイベスト10曲」の“後半戦”が放送された。
音楽のプロたちが前年に発売&話題になった曲の中から独自目線でベスト10を選出するこの企画。
スタジオには、音楽プロデューサー・蔦谷好位置、作詞家/歌詞プロデューサー・いしわたり淳治、そして川谷絵音が登場。
前回の放送では3人が10位〜5位を発表し、有名アーティストの大ヒット曲から注目の新星まで、さまざまな曲がランクインした。
◆YouTube4億回超再生!2023年No.1ヒット曲
いしわたりが4位に選んだのは、YOASOBI『アイドル』。
アメリカBillboardの“Global Excl. US”1位を獲得したこの曲。いしわたりは「すごいのは、YOASOBIがYOASOBIのまま、彼らの音楽性を突き詰めていった先で結果を残したという事実だと思います」と絶賛する。
また、『アイドル』は“世界で戦える一曲”だといういしわたり。
「ボカロP系の音楽というのは、日本で生まれたMADE IN JAPANの音楽です。昨年、大谷翔平選手は『アメリカに憧れるのをやめましょう』と言いました。音楽でも『日本人ならではの何かを武器にする』というのは、これから世界と戦う上でとても大切なことだろうと思います」(いしわたり)
その大ヒットは、アメリカBillboard Hot 100で3週連続1位を獲得した坂本九さんの『上を向いて歩こう』(英訳:『SUKIYAKI』)以来のものだったと話し、「そんなことってなかなかない。貴重な1年だった」と振り返る。
さらに、蔦谷も「日本人が日本のそのまま海外に受け入れられるものっていうのも、やっぱりアニメって強いなと思う」とコメント。『アイドル』は人気アニメの主題歌に採用されたことで、「YOASOBIのこれだけクオリティの高い曲がさらに加速した」と大ヒットの要因を分析した。