今年も発売となったAppleの新製品。なかでもApple Watchは、ディスプレイに触れることなく操作できる「ダブルタップジェスチャー」が話題を呼んでいる。注目ポイントをモバイルライターの井上 晃さんに聞くと、「SiP(シリコンインパッケージ)がA18 Bionicベースの『S9』に変わり、機械学習処理のパワーが倍増しました」とのこと。ダブルタップジェスチャーや、Siriのオンデバイス処理などを使い、よりスマートな操作が可能になったことにも注目の新Apple Watchの2機種を早速紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が解説します

モバイルライター 井上 晃さん
スマホやスマートウォッチ、タブレットなどを中心に、ICT機器やガジェット、ITサービス、クリエイティブツールなどを幅広く取材。雑誌やWebメディアにて、記事やコメントの寄稿、記事監修などを手がける。

 

画面の高輝度化と新ジェスチャーでより洗練されたアウトドアモデル

Apple Watch Ultra 2
12万8800円

アウトドア用途もカバーする最上位機の第2世代モデル。搭載するSiP(System in Package)が「S9」に進化し、新たにダブルタップジェスチャーやオフラインのSiri利用をサポートした。画面輝度も従来の2000ニトから3000ニトへと向上。

↑指先をトントンッと合わせるダブルタップジェスチャーで、タイマー操作や着信応答など、様々な操作が可能

 

↑Ultra用にデザインされた「モジュラー Ultra」文字盤も登場。縁の部分のUIによって、秒数、高度、深度などを確認しやすい

 

ココに注目!

アウトドアシーンでもっと使いやすく

「ダブルタップジェスチャーの対応や、Siriリクエストのオンデバイス処理、音声入力精度のUP、画面輝度のさらなる向上など、アウトドアシーンでも活躍しそうな新仕様・機能が盛り沢山なことに注目です」

 

新世代の「S9 SiP」を搭載して堅実な進化を遂げた標準モデル

Apple Watch Series 9
5万9800円〜

シリーズにおけるスタンダードモデルで、ケースサイズは41mmと45mmの2種類を用意。Ultraと同じく、ダブルタップジェスチャーなどの新機能に対応する。なお超広帯域無線(UWB)関連の新機能は日本では使用不可となる。

↑画面のピーク輝度は、前世代モデルでは1000ニトだったが、Series 9では2000ニトまでUP。屋外での視認性がより高くなった

 

↑watchOS 10では「コンパス」アプリで使える「ウェイポイント」機能が進化。3次元の表示や特定地点の自動生成に対応する

 

ココに注目!

久しぶりの機種変なら今年こそ狙い目!

「Ultraと同様、頭脳が『A13』ベースの『S8』から、『A16』ベースの『S9』へと大幅進化。ストレージも従来の倍の64GBに増えました。Apple Watchの買い替えを数年見送ってきた方も、今年は要検討かも」

 

コレもチェック!

新しいAirPods Pro(第2世代)は最大2倍のノイズキャンセリングに対応

AirPods Pro(第2世代)
3万9800円

名称は既存の「第2世代」モデルのまま、充電ケースにあるコネクタがUSB-C(USB Type-C)に刷新された。2019年に発売された第1世代モデルと比べると、最大2倍の高いノイズキャンセリング性能を誇る。