バーガーキングが顔認識技術を応用した「二日酔いなら割引」キャンペーンを開始
ハンバーガーチェーンのバーガーキングが二日酔いの客にワッパーを割引価格で提供する「Hangover Whopper(二日酔いワッパー)」キャンペーンをブラジルで展開することがわかりました。このキャンペーンでは、顔認識技術を使って客が二日酔いかどうかを検出するとのことです。
Burger King turns hangovers into discounts with facial recognition | Marketing Dive
https://www.marketingdive.com/news/burger-king-hangover-facial-recognition-app-campaign/703187/
Hangover Whopper - DM9 client - YouTube
Hangover Whopperは、スマートフォン向けの公式アプリで自身の顔を撮影することで、顔認識技術を使って二日酔いかどうかを測定できるというキャンペーンです。
二日酔いは顔認識によってレベル1からレベル3までの3段階で測定され、二日酔いのレベルに応じてワッパージュニアダブル、ワッパー、ワッパーダブルと配布されるクーポンのランクが変化します。
顔認識に使用した自撮り写真はソーシャルメディアで共有可能だとのこと。
マーケティングや広告関連のニュースサイト・Marketing DiveによるとHangover Whopperは、顔認識技術を万引き監視目的で使用したアメリカの薬局チェーン・Rite Aidに対し、連邦取引委員会が顔認識技術の使用を5年間禁止したことを受けて発表されたものだそうです。
バーガーキングは過去にもブラジルで「遊び心のある攻めた企画」を実施しています。2018年にはGPSとアプリに搭載された地図を使ってライバル店からバーガーキングの店舗に移動するとクーポンがもらえる「Whopper Detour(ワッパー遠回り)」キャンペーンが、2019年には「ライバル店の広告にARアプリで火をつけるとクーポンがもらえるキャンペーン」が展開されました。以下のムービーは、ライバル店の広告にARアプリで火をつける様子。
BK - Burn That Ad - YouTube
Hangover Whopperを主導する代理店・DM9の共同社長であるイカロ・ドリア氏は「バーガーキングのように、大胆さや革新性、不遜さを不可欠な要素とし、このようなブランド・アクションを実践してくれるパートナーを持てることは光栄です。今回のように、ユーモアと組み合わせた顔認識技術の使用は、消費者との新たな楽しいつながりを生み出すでしょう」とコメントしています。