2023年10月31日、Appleが「M3」チップを搭載したMacBook Proを発表しました。このうち14インチモデルの最小構成は8GBユニファイドメモリ搭載ですが、8GBはクリエイティブなプロにとって十分な量とは言えず、増量しようにも購入時に3万円近く高いモデルを選ばなければなりません。「Pro」として販売するなら最低でも16GBからにしておくべきだったとの批判にさらされたAppleのマーケティング担当者がインタビューに答え、MacBook Proの8GBは、他のシステムの16GBと同等だとする説明を行いました。

Apple insists 8GB unified memory equals 16GB regular RAM

https://appleinsider.com/articles/23/11/08/apple-insists-8gb-unified-memory-equals-16gb-regular-ram

8GB RAM on M3 MacBook Pro 'Analogous to 16GB' on PCs, Claims Apple - MacRumors

https://www.macrumors.com/2023/11/08/8gb-ram-m3-macbook-pro-like-16-gb-pc/

M3 MacBook Proの14インチモデルのうち最も廉価なモデルは税込24万8000円で、メモリだけを8GBから16GBに一段階アップグレードすると税込27万6800円まで価格が跳ね上がります。

Appleの製品マーケティング担当副社長であるボブ・ボーチャーズ氏は中国の機械学習エンジニアあるリン・イリイ氏のインタビューを受けたのですが、このときに「8GBという少ないRAMは購入希望者の懸念事項の一つになっている」との指摘を受けたボーチャーズ氏は「私たちのメモリは他のメモリと同等ではありません」と話し、その理由について「Appleはメモリ圧縮や統一されたメモリアーキテクチャを採用していて、メモリを非常に効率的に使用しているからです」と説明しました。



さらにボーチャーズ氏は「M3 MacBook Proの8GBは、おそらく他のシステムの16GBと同等です。私が言いたいのは、実際に自分のやりたいことを試してもらえば、驚くようなパフォーマンスを実感してもらえるということです。スペック以上のものを見て、実際にシステムを使ったことのあるあなた(イリイ氏)のような、信頼できる人の話を聞く必要があると思います」と続け、実際に触ってみることが大切だと強調しました。

M3 MacBook ProはM2の同型よりも3万円以上高くなっていますが、より大きく明るいmini-LED Liquid Retina XDRディスプレイ、120Hz ProMotionリフレッシュレートへの対応、バッテリー駆動時間の向上など、プロセッサ以外にも検討に値する点が数多くあります。