MetaがLlama 2を基盤にしたチャットボットAI「Meta AI」を発表、スマホ・Quest 3・スマートサングラスからアクセスできて画像生成も可能
2023年9月27日・28日に開催されるMetaの新製品発表イベント「Meta Connect 2023」の基調講演で、Metaが開発する大規模言語モデル「Llama 2」をベースとするAI会話アシスタント「Meta AI」が発表されました。Meta AIはWhatsApp・Messenger・Instagramで利用できるほか、同日に発表されたMeta Quest 3やスマートグラスのRay-Ban Metaでもアクセス可能だとのことです。
https://about.fb.com/news/2023/09/introducing-ai-powered-assistants-characters-and-creative-tools/
Privacy Matters: Meta’s Generative AI Features | Meta
https://about.fb.com/news/2023/09/privacy-matters-metas-generative-ai-features/
Meta AI assistant, dozens of AI characters, come to WhatsApp, Instagram - The Verge
https://www.theverge.com/2023/9/27/23891128/meta-ai-assistant-characters-whatsapp-instagram-connect
Meta AIは会話を基調としてさまざまな情報にアクセスするためのチャットボットAIアシスタントで、Messenger・WhatsApp・Instagramに対応しています。Meta AIは大規模言語モデルのLlama 2がベースになっており、さらにMicrosoftのBing検索にアクセスできるようになっているとのこと。そのため、わからないことをMeta AIに会話で尋ねれば、Bingでの検索結果を返してくれます。
また、同日に発表されたレイバンと共同開発したスマートグラス「Ray-Ban Meta」やMRヘッドセットのMeta Quest 3でもアクセスできるようになる予定。
Meta AIには画像生成モデルのEmuが統合されています。そのため、「/imagine」というプロンプトを使って生成したい絵の条件を入力することで、任意の画像を生成してくれるとのこと。この画像生成機能は完全無料で使えるそうです。
また、Messengerで使えるステッカーをAIが自動生成してくれる機能も搭載。
Instagramでは、投稿済みの写真をAIで再加工する「Restyle」が追加されます。
また、背景を切り抜いて自動生成した画像と重ねられる「Backdrop」などの機能も追加されるとのこと。
さらにMetaは、会話の相手になってくれるソーシャルなキャラクター28種類をAIで準備すると発表しました。キャラクターのビジュアルモデルとなっているのは大坂なおみやパリス・ヒルトン、スヌープ・ドッグなどの有名人です。
それぞれのキャラクターには得意なジャンルが定められています。例えば、大坂なおみがモデルになった「タミカ」はマンガに関する話題が得意だとのこと。著名なシェフのロイ・チョイは料理に関する会話に特化しています。さらにスヌープ・ドッグはダンジョンマスターであり、テーブルトークRPGのように話しかけることで冒険をすることができます。
基調講演ではザッカーバーグCEOが実際にダンジョンマスターの格好をしたスヌープ・ドッグに話しかける様子が公開されました。
なお、このキャラクター特化のAIがMeta Connect 2023で発表されることについては、事前に報じられていました。
Metaはさまざまな性格を持ったAIチャットボット「Gen AI Personas」を開発中、若者向けの「生意気なロボット」など - GIGAZINE