ソニー「Xperia 5 V」が国内で販売、完成度は高いけどよりカジュアルに
ソニーは9月20日、プレミアムスマホの新モデル「Xperia 5 V」を国内市場で発売すると発表。発売は10月中旬以降を予定しており、SIMフリーモデルの端末価格は14万円前後(市場想定価格)です。
Xperia 5 Vは、フラッグシップスマホ「Xperia 1 V」に次ぐ位置づけのモデルです。メインカメラのセンサーには、Xperia 1 Vと同型の「Exmor T for mobile」を搭載。日中・夜間といった時間や屋内外などの撮影シーンを問わず、クリアで高精細な撮影ができるとしています。
背面カメラは16mmと24mmの2眼構成ですが、24mmカメラは光学2倍相当のズームによって48mmの撮影も可能。48mmで撮影したときは、4800万画素の部分をクロップして、1200万画素で記録するため、画質が劣化しないとしています。
また、AIによる深度推定によってぼけ表現も進化しているほか、プリセットされている画作り機能「クリエイティブルック」によって、好みの色味を設定することもできます。
動画の性能については、新たに音楽を合わせた動画を簡単に作成できる編集アプリ「Video Creator」を搭載しました。撮影した素材を選んで、動画の長さと音楽を選択するだけで編集が可能。オリジナルコンテンツを素早く作れます。なお、Video Creatorの中には、プリセットの楽曲も用意されており、それらの楽曲を採用すれば商用でも動画を使用できます。
ディスプレイは6.1型の有機ELを搭載しており、比率は21:9を採用しています。加えてソニーのテレビ「ブラビア」の高画質エンジン「X1 for mobile」によって美しい映像を再現。また、新開発のスピーカーアンプも搭載しており、コンテンツを楽しむにも向いています。
このほか、ゲームを楽しむアシスト機能「ゲームエンハンサー」も引き続き搭載しています。
スペックは、SoCがSnapdragon 8 Gen 2、メモリーが8GB、バッテリーが5000mAhで、5Gはsub 6のみ。ストレージはSIMフリーモデルと通信事業者モデルで違いがあり、SIMフリーモデルは256GB、通信事業者モデルは128GBとなっています。
加えて、SIMフリーモデルと通信事業者モデルの違いはFMラジオで、通信事業者モデルはFMラジオに対応しています。
本体サイズは154×68×8.6mmで、重さは182gです。
Xperia 5シリーズはこれまで、上質感やハイエンドにふさわしい機能を訴求してきましたが、今回のXperia 5 Vは製品サイトを見てもわかるとおり、かなりカジュアルな紹介になっています。製品の完成度の高さは保ちつつ、今後は若い人などをターゲットにしていくことになりそうです。