見どころ満載の「ドゥーパ! DIY大賞」受賞作品を紹介! 今回は「掃部関真紀賞」を受賞した田仲徹也さんの作品。

幅4m、奥行6m、高さ1.7mの地下室が、大好きなコレクションがつまった秘密基地に変身。見てください、この満面の笑み!

自宅2階の4畳半の自室がコレクションに占領され、今にもあふれそうで窮屈な思いをしていたという田仲徹也さんが目をつけたのは地下室。カビがひどく何度も施工をあきらめていた場所だったが、壁掛け式の除湿器を取りつけたところ、状況は大幅に改善。「ここしかない!」と年末年始の休みを返上し、一気に作り上げたのがこの秘密基地だ。

地下への階段を下り、ドアを開けたら目に飛び込んでくるのが、この秘密基地の主役ともいえる流木を使ったアクセントウォール。天草の海岸で軽トラ一杯分の流木を集め、それをパズルのようにはめ込んでいった幅4mの壁は迫力抜群! 見事、審査員である掃部関さんの心を射止めた。

「コストをかけず、かっこよく」が田仲さんのDIYのテーマのひとつであり、壁も床も実は現場の解体材を安く譲ってもらったもの。新品の材では出せない傷や味が流木ウォールとも相性抜群で、3万5000円という破格の材料費の秘密でもある。

「仕事から帰ってきたら、即、地下室へ。お酒を飲みながら、ランタンのメンテナンスをしているのがたまらないですね。家族がいちいち私を呼ぶのが面倒というから、呼び出し用のブザーもついているんですよ(笑)」

嬉々として語る田仲さんの満面の笑みが、この秘密基地が会心の出来だったということを鮮明に表している。

受賞者データ
田仲徹也さん(53歳)
DIY歴30年/熊本県菊池郡
リノベーションデータ
物件形態 戸建て(ログハウス)
築年数 15年
施工期間…約1週間
材料費 約3万5000円(廃材利用)

取材・文◎設楽 敦(編集部)/写真◎諸石 信/イラスト◎丸山孝広

*掲載データは2021年3月時のものです。