米ディズニーランド「スプラッシュ・マウンテン」が終了
現地時間30日、カリフォルニアのディズニーランド・パークにあるアトラクション「スプラッシュ・マウンテン」が終了となった。乗り納めをしようと多くのファンが集まり、200分待ちを記録したとDeadlineなどが伝えた。
「スプラッシュ・マウンテン」は、映画『南部の唄』(1946)をテーマにしたアトラクションであることが近年、物議を醸すようになっていた。『南部の唄』はアメリカ南部のプランテーションを舞台にしたミュージカル映画で、白人の少年ジョニーと黒人のリーマスおじさんの交流パートが実写で、リーマスおじさんが語る物語パートがアニメーションで描かれている。主題歌「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」はアカデミー賞歌曲賞を受賞するなどしたが、ステレオタイプな黒人描写と南北戦争前の南部を美化しているとして長年批判されており、ディズニーは自社の動画配信サービスでも取り扱っていない。
これから1年以上をかけて、「スプラッシュ・マウンテン」はディズニー初の黒人プリンセス映画『プリンセスと魔法のキス』(2009)をテーマにしたアトラクションに生まれ変わることになる。新アトラクション名は「ティアナズ・バイユー・アドベンチャー(原題) / Tiana's Bayou Adventure」で、『プリンセスと魔法のキス』での“最後のキス”後の物語として、プリンセス・ティアナとトランペットが得意なワニのルイスの音楽に満ちたアドベンチャーになるという。
フロリダのマジックキングダム・パークにあった「スプラッシュ・マウンテン」は今年1月に終了となっており、こちらも「ティアナズ・バイユー・アドベンチャー(原題)」として生まれ変わる。これで「スプラッシュ・マウンテン」が残るのは東京ディズニーランドのみとなった。(編集部・市川遥)