大谷翔平の起用法を現地メディアが疑問視!開幕2戦目での”111球”に「これだけの球数を投げさせたのは衝撃的」
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エンゼルスの大谷翔平は現地時間4月5日(日本時間6日)、T-モバイルパークで行われたマリナーズ戦で今季2度目の先発登板で初白星を挙げた。
この日の登板では初回、四球と安打により先頭打者から3人で失点を許すという立ち上がりとなり、その後も4回まで毎回ランナーを出すなど不安定な展開が続いた。大谷は6回を投げ被安打3、8つの三振を奪い1失点で抑えたものの、序盤にはピッチクロック違反でボールを宣告される場面もあり、戸惑いの表情もみられた中での今季初勝利だった。
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また、このゲームでは球数が111球を数えている。四死球が6つに上ったことも踏まえても、シーズン序盤での投球数として違和感を覚えるファン、関係者も少なくないだろう。開幕直前までワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の舞台も踏んでいることからも、何らかの配慮が必要だったと現地メディアからも疑問の声が投げかけられているようだ。
米スポーツサイト『ClutchPoints』はマリナーズ戦終了直後、「オオタニに対するエンゼルスの衝撃的な決断がファンの注目を集める」と銘打ったトピックを配信しており、この試合の勝利投手の球数について論じている。
その中では開幕2戦目での111球という数に対し「この決定は、オオタニがWBCで投球した事実を考慮しても、控えめに言っても驚くべきものだった」と言及。その上で「投手は、多くの場合、シーズンの最初の数回の先発時は85〜90球に制限されることがほとんどだ。投手たちは、162試合の試合に向けて体力を蓄えている時期である」と主張。
また、シーズンが進むにつれ、球数を増やしていくものとしながら「球界で最も価値のあるオールラウンドプレーヤーであるオオタニに、シーズン開始からわずか1週間でこれだけの球数を投げさせるのは、衝撃的とも言える出来事だ」として、今回の登板についての見解を示した。
さらに「このエンゼルスの決断は、競争への強い思いが背景にあると想像される。とはいえ、さまざまな疑問が湧いてくることだろう」と起用法への見込みも付け加えている。
ちなみに昨季、大谷の投球数が初めて3桁を超えたのは10度目の登板、6月に入ってからだった。シーズン2試合目での「111球」というスタッツも大谷の進化の表れなのか、それとも現地メディアの懸念の通り、今後に何かしら影響を及ぼす可能性があるのか。さまざまな想いがよぎる、2023年の二刀流スターの初勝利だった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]