【MLB】大谷翔平、開幕投手よりも「WBCクローザーの方が緊張した」 痛恨のなおエ、一問一答
6回10奪三振無失点も打線の援護に恵まれず「追加点がどうしても欲しかった」
■アスレチックス 2ー1 エンゼルス(日本時間31日・オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、敵地で行われたアスレチックスとの開幕戦に「3番・投手」で投打同時出場し、6回2安打無失点と好投した。毎回10奪三振の力投で勝利投手の権利を持って降板したが、救援陣が崩れて逆転を許した。初の開幕戦勝利はお預けとなり、チームは1-2で敗れた。
――今日の投球を振り返って。
「ちょっと立ち上がり四球を出したりしたんですけど、そこで立て直せたと思います」
――セレモニーで時間が押したが影響は。
「それはなかった。押すというのはある程度想定していたので」
――ピッチコムが序盤故障した。
「初回、最初聞こえていたんですけど、ちょっと聞こえにくかったので、手の方のサインに変えてという感じです。その後は(直った)」
――審判との会話について。
「基本的に打者がピッチクロックで早く投げるのもそうですけど、打者がこっちを見てからというか、微妙なところですけど、最後の回はいいと言われていたので、その辺、注意してくれるかという感じです」
――逆転負けを喫した。
「基本的にいい攻撃ができていたと思う。あと1本が出なかった。得点圏には進めていたので追加点がどうしても欲しかった」
右翼レンフローのスーパーキャッチ「ビックリしましたね」
――今日の安打も極端なシフトを敷けた昨年だとアウトだった。
「これまでが左打者に不利すぎたというのがまず1つなので。これでイーブンになってるんじゃないかなと思いますし、ピッチングに関してもそこは僕にとってもイーブンなので、逆に投げる時には配球考えながらやらないといけないかなと思います」
――昨年3割を目標と言っていたが、シフトがなくなって達成できそうか。
「そればっかりはやってみないと分からないですし、今日も2三振しているところでも違うアプローチの仕方ができたのではと思うので。そこさえクリアできれば十分狙えるのではないかと思っています」
――右翼レンフローのノールックキャッチについて。
「絶対やったな、ヒットだなと思ったんですけど。僕がビックリしましたね、ちょっと反応できないくらい」
――ピッチクロックを公式戦でやってみて。
「ピッチクロックより今日は気温の関係がちょっとあれだったかなとは。特に初回は温まるまで、少し肌寒いなというところで。タイミング、メカニック的にもちょっと合わなかったなと思います」
――修正は。
「基本的には自分の普段投げている動きを試合で再現するだけなので、それがピッチクロックなのか、気温なのか、打者の対応の仕方なのか。それによって徐々に崩れていくっていうことはあるので。基本的にはどんな打者でもどんなシチュエーションでも練習通りの動き方をしっかりできれば、十分にいつも通りのパフォーマンスが出せるのではないかと思っています」
――4回にギアを上げた。真っ直ぐで攻めた。
「真っ直ぐ自体の調子は良かったんじゃないかなと思うので。カウント球で引っかけたり、真っ直ぐに関しては良くないところがありましたけど、あのシチュエーションの時は指にかかって、いい球が多くいっていたので。スライダーでもスプリットでも良かったですけど、一番可能性の高い球を自分で選択して投げました」
「WBCの舞台で気持ちも上がる、出力も出る場面をこなせたのはプラス」
――開幕戦でプレッシャーは。
「開幕投手は特別なことではもちろんあるんですけど、感じ的にはWBCの最後、クローザーでいった時の方が緊張はしていたので。ああいうシチュエーションをなるべく早いスプリングトレーニングの期間中にできたのは、僕的にはプラスじゃないかなと思います」
――WBCを終えて気持ちの持っていき方は。
「スプリングトレーニングの期間にレギュラーシーズンを想定して投げろと言われても、なかなか気持ち的に同じようにはいかないので、WBCの舞台で気持ちも上がる、出力も出る場面をこなせたのはプラスじゃないかと思います」
――バットでは初安打をマークした。
「全体的にちょっと遅れ気味というか、そこはあったと思うので。甘い球を何球か見逃したりとかありましたし、そこら辺は明日休みですけど、もう1回修正していきたい」
――開幕戦で逆転負け。次への気持ちの切り替えは。
「点を最後取られましたけど、最少失点でいっていたと思うので。そうなる前の追加点と、そうなった後のもう1回タイにもっていく集中力がチーム全体として出てくれば、もっともっといいゲームになるんじゃないかなと思います」
――1日(日本時間2日)はアスレチックスの藤浪晋太郎と対戦する。
「やることは変わらないので。久々に立ちますし、どんな球か分からないですけど、まだデータも見ていないので、そこら辺を見ながら。明日休みなのでイメージを修正して臨みたいなと思います」(小谷真弥 / Masaya Kotani)