「大谷翔平は防御率タイトル獲得」MLB公式サイトが予想…まだ打席に立っていない吉田正尚が「首位打者」候補に
MLB公式HPが3月28日、「Experts predict this season’s league leaders(専門家が今季タイトルを予想)」と題する記事を掲載した。
3月31日(日本時間)のレギュラーシーズン開幕を目前に控え、MLB公式HPのエキスパート87人が、本塁打や打率、盗塁、防御率、奪三振などの主要個人タイトルを各リーグで誰が獲るのかを予想している。
投手の「防御率」部門で、ア・リーグのトップにあげられているのが、大谷翔平だ。
記事で、「大谷は2022年シーズンも素晴らしい活躍を見せ、防御率2.33という驚異的な数字を残した。しかし、ア・リーグのタイトル争いは激しく、最終的には防御率1.75でジャスティン・バーランダーがタイトルを獲得した。ア・リーグではサイ・ヤング賞の候補となりそうな投手が増えており、大谷は今シーズンも同じような戦いに直面するだろう」と紹介されている。
大谷のほかに有力選手として名前があげられたのは、今季からレンジャーズに移籍したジェイコブ・デグロムやアレク・マノア(ブルージェイズ)、シェーン・マクラナハン(レイズ)など、メジャーを代表する一流投手ばかり。そのなかでトップの評価を受けたのが、大谷なのだ。
大谷はほかにも、投手で「奪三振」、打者として「本塁打」部門で名前があがっている。予想されているのは打者と投手の各3部門だが、3部門で名前が出ているのは大谷だけ。当然ながら、打者・投手の両方に登場するのも、大谷だけだ。
投手・大谷は、2022年シーズン、28試合に先発し166イニングを投げ切り、15勝9敗。メジャー5年めで最高の成績を残し、メジャー最高の投手に贈られるサイ・ヤング賞の投票でも、30人のうち2位が9人、3位7人、4位12人、5位1人の得票があった(1位は満票でジャスティン・バーランダー)。
WBCで見せたピッチングから、期待が高まるのも当然だろう。
またこの記事では、ア・リーグの打率部門で、レッドソックスの吉田正尚の名前があがっている。同部門でトップの評価を受けたのは、2022年のシーズン打率.306をマークしたアストロズのヨルダン・アルバレス。吉田は、アルバレス、スティーブン・クワン(ガーディアンズ)に次いで3番めの評価となっている。
オリックスからレッドソックスに移籍したばかりの吉田。当然ながら、まだメジャーの打席には一度も立っていないにもかかわらず、これだけ高い評価を受けているのは、WBCでの活躍があまりに強い印象を与えたということだろう。