明徳義塾、夏のリベンジへ春初戦快勝1回裏明徳義塾9番・山田 雅貴(3年・遊撃手)が適時打を放つ

<第76回春季四国地区高校野球大会高知県予選:明徳義塾8−1高知小津(7回コールド)>◇20日◇1回戦◇春野

 センバツ出場のため、大会優勝校との四国大会代表順位決定戦から出場する高知を除く26校19チーム(うち連合チーム3チーム)が参加し、20日に開幕を迎えた「第76回春季四国地区高校野球大会高知県予選」。高知県高知市の高知県立春野総合運動公園野球場で行われた第1日第2試合では昨秋県大会優勝の明徳義塾と高知小津が対戦した。

 明徳義塾は今大会「右肩腱板を痛めて冬は2ケ月ノースロー。4月には復帰できるけど、大事を取った」(馬淵 史郎監督)最速143キロ右腕・小林 和生(3年)が登録から外れることに。それでも、初回に高知小津の乱れに乗じ5点を先制すると、その後も3番・寺地 隆成(3年)の2安打3打点や、4番抜てきの大型三塁手・竹下 徠空(2年)の2安打などが利き3回までに8得点と主導権を奪取。

 中盤以降はやや攻撃が停滞したものの、「50メートル走も6秒0、1人だけ身体能力がズバ抜けている」(梅原 智也監督)主将で1番・山口 朝陽外野手(3年)を中心に反撃を試みた高知小津を4回表内野ゴロ間の1点に抑え、春県大会初戦を快勝で飾った。

 それでも試合後には選手たちを集め、15分以上に渡り課題を指摘した馬淵監督。センバツ初戦突破の高知にリベンジすべき夏へ向け、戦力底上げへの妥協は一切ない。

(取材=寺下 友徳)