冷凍食品の中でも人気が高いギョーザ

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 東芝データ(東京都港区)が、東芝グループの電子レシートサービス「スマートレシート」の会員約100万人のレシートデータから得られる購買データを基に、2022年の冷凍食品の年間売上金額を商品別(ギョーザ、からあげなど)に比較。東日本、西日本でそれぞれ最も売れた冷凍食品の商品を発表しました。

東西ともに麺類が人気

 調査の対象期間は2022年1月から同年12月で、スーパーでの購入データを基に集計。

 2022年の冷凍食品の年間売上金額のシェアを東日本、西日本でそれぞれ集計しました。東日本のシェア1位は「パスタ」(10.3%)で、2位「餃子(ギョーザ)」(6.49%)、3位「からあげ」(5.77%)と続きました。一方、西日本のシェア1位は「うどん」(9.69%)、2位「パスタ」(8.6%)、3位「餃子」(6.17%)でした。

 東西共に麺類が1位でした。東日本ではギョーザやからあげといったおかず系の商品、西日本ではうどんやパスタといった麺類の人気が高いのが分かります。西日本ではたこ焼き、お好み焼きが20位圏内に入るなど、冷凍食品においても”粉ものグルメ”の人気は健在です。

 次に、2021年と2022年の冷凍食品の商品別金額シェアを比較したところ、西日本で最も増加した冷凍食品はたこ焼き(0.41%増)で、次いでうどん(0.28%増)、餃子(0.24%増)と“粉もの”商品が伸長しています。一方、2021年に比べて最も金額シェアが減少した商品は炒飯(0.51%減)で、次いでからあげ(0.33%減)と、冷凍食品の定番が減少する結果となりました。

 東日本はどうでしょうか。伸び率1位は餃子(0.59%増)で、次いでうどん(0.35%増)、パスタ(0.29%増)と続きました。麺類も大きく伸びています。また、伸び率の5位には今川焼(0.19%増)がランクインするなど、東西エリアの特徴が垣間見える結果となりました。

 同社は「調理・加工技術の進化や市場拡大により、2023年も冷凍食品の盛り上がりが期待されます」とコメントしています。