懐かしい楽曲が再び話題に?

写真拡大

 大人世代が懐かしく感じる、80〜90年代のヒットソング。実は今、Z世代の間で再び話題となっているようです。キーボードアプリ「Simeji」を提供するバイドゥ(東京都港区)が、Z世代を対象に行った「SNSでバズった80年代・90年代ヒットソング」の調査結果をランキング形式で発表しました。

1位は「冬の定番ソング」

 調査は2023年1月、10〜24歳の男女を対象に実施。585人から有効回答を得ています。

 5位はブラックビスケッツの「Timing〜タイミング〜」(1998年発売)です。バラエティー番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ系)から生まれた音楽ユニット・ブラックビスケッツが歌うヒットソング。25年前に発売されたこの楽曲に、3人組クリエーター・ローカルカンピオーネが振り付けを考案し、ダンス動画を投稿。すぐに多くの若者が反応し、ハッシュタグ「#踊ってみた」とともにダンス動画が投稿されると、NiziUやPerfumeといった人気アーティストも続々とダンス動画を投稿し、Z世代の間で話題となりました。「TikTokバージョンの振りもかわいい」「最近、めちゃくちゃ聞く」「頭に残る感じがする」との声が寄せられています。

 4位には高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」(1995年発売)がランクイン。テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のオープニング曲として知られていますが、Z世代にとっても“カラオケの定番”のようで、「中学の先生が熱唱してた」「テンションが爆上がり!!」「エヴァの影響もあると思うけど、めっちゃ聞く!」といった声が集まる結果に。Z世代が生まれる前に発売されたアニメソングが今、Z世代の間でヒットしていることからも、いかに長く愛されている楽曲であるかがうかがえます。

 3位はジッタリン・ジンの「夏祭り」(1990年発売)。夏祭りでの男女の淡い恋心を描いたサマーソングで、2000年には5人組ガールズバンド・Whiteberryがカバーしたことでも知られています。Z世代からは「TikTokなどでよく聞くし、好きな曲」「結構好きな曲で、YouTubeでも聞いていた」「林間学校で踊った!」とのコメントが寄せられました。

 2位はPUFFYの「愛のしるし」(1998年発売)。5人組ダンスクリエーター・Hoodie famがTikTokに投稿した振り付け動画がバズり、Z世代の注目を集めました。「TikTokで何回も踊ったりした!」「中毒性があるメロディーで、一度聞くと頭から離れない」「踊っているインフルエンサーが多い」「ダンダンダンダンとリズミカルでよく聞く」「誰でも踊れるかわいいダンスも特徴的!」と、瞬く間にZ世代の間でトレンドになったようです。

 そして1位に選ばれたのは、広瀬香美さんの「ロマンスの神様」(1993年発売)でした。30年前に発売された冬の定番ソングに、TikTokクリエーターのタイガさんが振り付けを考案し、ダンス動画を投稿。「#踊ってみた」動画が次々と投稿され、Z世代から“踊れるダンス曲”として圧倒的人気を獲得。「TikTokでよく踊ってみたとかの動画が出てきた」「余裕で踊れるわ」「ダンスかわいらしくて好き」といった声が集まりました。なお、広瀬さん本人もダンス動画を投稿しており、コメント欄には「本人登場で最高〜!」との熱いコメントが多く寄せられていました。

 調査結果を受けて、同社は「大人世代なら誰でも知っている、Z世代なら誰でも踊ったことがあるヒットソング」「ポイントは、覚えやすい振り付けと短い動画の中で映えるキャッチーなリズムと歌詞なのかもしれません」とコメントを寄せています。