現代自動車、盗難防止ソフトの無料配布開始 - USBケーブル用いた盗難に対抗
現代(Hyundai)自動車は2月14日(米国時間)、「Hyundai Introduces Free Anti-Theft Software Upgrade, Beginning With More Than 1 Million Elantras, Sonatas and Venues」において、相次ぐ盗難に対処するため、盗難防止ソフトウェアの無料アップグレードを開始するとアナウンスした。同社と起亜自動車が製造・販売した一部車両において、USBケーブルを使った車両盗難の手口がSNSで広まり、米国で盗難件数が増加していた。盗難防止ソフトウェアのアップグレード後は、キーフォグでロックした際に「イグニッションキル」モードがアクティブになってキーフォグなしでは車両を始動できなくなるという。
Hyundai Introduces Free Anti-Theft Software Upgrade, Beginning With More Than 1 Million Elantras, Sonatas and Venues - Hyundai Newsroom
USBケーブルを用いた盗難の手口は、2022年にTikTokやYouTubeへの動画投稿によって広まった。これはステアリングコラム(ハンドル軸のカバー)部にあるキーシリンダーを無理矢理取り外すと、USBケーブルのコネクタ部分を使用するだけで簡単にエンジンを始動できてしまうというもの。USBケーブルは物理的なツマミとして利用するだけで、電子的な操作を必要とするわけではない。
現代自動車によれば、今回の盗難防止ソフトウェアのアップグレードは、イグニッションシステムの車両制御モジュールを変更するものとのこと。インストールされると、キーフォグを使ってロックした際に「イグニッションキル」モードがアクティブになり、出回っている盗難の手口ではエンジンを始動することができなくなる。エンジンを始動するには、再びキーフォグを用いてイグニッションキルモードを無効にする必要がある。
アップグレードはまず2017年から2020年までに発売されたElantra、2015年から2019年までに発売されたSonata、そして2020年から2021年までに発売されたVenueを対象として行われ、その後2023年6月までに残りの対象車両に展開される予定だという。アップグレードは現代自動車のディーラーによって行われ、インストールには1時間もかからないとのことだ。
ただし、エンジンイモビライザーが装備されていない一部の車両では盗難防止ソフトウェアのアップグレードが適用できない。それらの車両の所有者に対しては、ステアリングホイールロックの購入代金を払い戻すプログラムを提供する予定だという。
USBケーブルを用いた盗難の手口は、2022年にTikTokやYouTubeへの動画投稿によって広まった。これはステアリングコラム(ハンドル軸のカバー)部にあるキーシリンダーを無理矢理取り外すと、USBケーブルのコネクタ部分を使用するだけで簡単にエンジンを始動できてしまうというもの。USBケーブルは物理的なツマミとして利用するだけで、電子的な操作を必要とするわけではない。
現代自動車によれば、今回の盗難防止ソフトウェアのアップグレードは、イグニッションシステムの車両制御モジュールを変更するものとのこと。インストールされると、キーフォグを使ってロックした際に「イグニッションキル」モードがアクティブになり、出回っている盗難の手口ではエンジンを始動することができなくなる。エンジンを始動するには、再びキーフォグを用いてイグニッションキルモードを無効にする必要がある。
アップグレードはまず2017年から2020年までに発売されたElantra、2015年から2019年までに発売されたSonata、そして2020年から2021年までに発売されたVenueを対象として行われ、その後2023年6月までに残りの対象車両に展開される予定だという。アップグレードは現代自動車のディーラーによって行われ、インストールには1時間もかからないとのことだ。
ただし、エンジンイモビライザーが装備されていない一部の車両では盗難防止ソフトウェアのアップグレードが適用できない。それらの車両の所有者に対しては、ステアリングホイールロックの購入代金を払い戻すプログラムを提供する予定だという。