ついに「最後のジャンボ機」旅立ちの日決まる 31日に顧客へ引き渡し 機体には「最後の747」塗装も? ボーイング
ついに「Xデー」が発表されました。
引き渡し時にはライブ中継も
1969年の初飛行以来、「ジャンボ・ジェット」の愛称で半世紀以上にもわたり製造され続けたボーイング747シリーズ。ボーイングが、この最終号機を顧客への引き渡しを、現地時間2023年1月31日に予定していると発表しました。
ボーイング747最終号機「N863GT」(画像:ボーイング)。
747は1968年9月にシリーズ初号機が完成。導入後は世界中の航空会社で採用され、その比類無き収容力から海外旅行の大衆化に大きな貢献を果たしました。また、日本でもJAL(日本航空)やANA(全日空)が主力機として導入していたほか、現在でもNCA(日本貨物航空)がこの機を使用しています。同シリーズのこれまでの生産機数は1574機と記録されています。
今回塗装が完了した747最終号機「N863GT」は、アメリカの貨物専用航空会社、アトラス航空向けの貨物専用機747-8F。747-8Fは2010年に初飛行し、先代モデルである「747-400」とくらべ、胴体を約5.7m大型化するなどの設計変更が図られた最終派生型です。
なお、最終号機は塗装完了直後、「最後の747」を想起させるような特別塗装は実施されていませんでしたが、そののちにコクピット下部に、747シリーズの設計を担当したジョー・サッター氏の肖像と747が描かれたイラストのデカールが貼られた姿が確認されています。
なお、ボーイングは、最終号機の引き渡しにともなって、31日13時(日本時間2月1日あさ5時)からライブ中継を実施する予定とのことです。