旅行の約束までしたのに、突然態度が豹変した女。LINEが既読スルーになった理由は？
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
―あの時、彼（彼女）は何を思っていたの…？
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は？
▶前回：2022年、婚活市場で一番モテたベンチャー企業社長。デートでその男の心を掴む方法とは…？
最近デートしている美玲に、久しぶりの連絡をした。年末は忙しかったので、以前よりも連絡の頻度が減っている。
― 鉄平：美玲ちゃん、来週は何してる？都内にいるなら、ご飯でも行かない？
以前の美玲だったら、すぐに返信が来ていた。
美玲とは、3ヶ月前に出会った。最初から、美玲が僕に対して好意があるのはなんとなくわかっていた。
でも今回送ったLINEに対して、美玲は急にそっけない態度になった。
― 美玲：ごめんなさい、ちょっと年末は忙しくて…
― 鉄平：そっか。じゃあいつなら行ける？
そしてここから、返信が来ることはなくなってしまった。
美玲が僕に対して好意があるのは、勘違いではない。なぜなら一緒に旅行をしようと話していたからだ。
果たして、美玲の態度はなぜ急変したのだろうか…。
Q1：盛り上がった初デートで、女側の誤算は？
美玲と出会ったのは、3ヶ月前くらいに開催された食事会だった。
ハッとするくらい綺麗な子で、僕は最初から好意を抱いた。そして彼女も同じ気持ちでいてくれたらしい。
出会ってからすぐに連絡を取り合うようになり、2週間後には二人で食事に行く約束をした。
『焼鳥 篠原』での初デートで、僕はいくつかの発見があった。
店に到着するなり、目を輝かせてくれた美玲。
「このお店、知ってた？」
「来たことはなかったのですが、名前だけ。ラグジュアリーな内装が話題になっていたので、来てみたかったんです！」
焼き鳥が美味しいのはもちろんのこと、ワイングラスがバカラとクロムハーツがコラボしているものだったり、最近話題になっていた店だった。
「美玲ちゃんって、お店とか結構詳しいの？」
「詳しくはないかもですが…でも食べることが好きなので、行きたいお店とかよく見ているんです」
「じゃあ美玲ちゃんは、グルメなんだね」
「そんなことないですよ〜」
謙遜しているけれど、話を聞く限り美玲のグルメ偏差値はかなり高そうだ。しかもトレンドも押さえていそうだし、信頼ができる。
「今気になっているお店とか、ある？」
「たくさんありすぎて…。鉄平さんのほうこそ、美味しいお店をたくさん知っていそうですけど」
接待が多いこともあり、僕も一応レストランに対してアンテナを張っているつもりだ。でも美玲のほうが詳しいかもしれない。
「そうだね。僕も食べることが好きで。一緒に行ってくれる人、募集中だけど（笑）」
「そうなんですか？私でよければ…いつでも誘ってください」
そう言いながら、美玲が僕の瞳をじっと見つめてくる。その視線には若干の熱もこもっていて、美玲が僕に対して好意を抱いているのがわかった。
「本当？じゃあまた誘わせて」
「待ってます♡」
美味しい食事は、素敵な女性がいるとより一層美味しく感じられると思う。誰と一緒に行くかは、とても重要だ。
「ちなみに、来週仕事でお店を予約しなきゃいけなくて…。男性が相手なんだけど、その人もグルメでさ。ワインが飲める、良い感じのところどこか知ってたりする？」
「ワインが飲めるお店…接待ですか？」
「そうそう」
「例えば、こういうお鮨屋さんとかどうですか？」
そう言いながら、美玲はおすすめの店を検索して見せてくれた。
「美玲ちゃん、すごいね！ちなみに…他にもこういった感じの店、知らないかな？後でまとめてもらえたりする？」
「いいですよ！明日送りますね」
「ありがとう！助かる」
美玲は、翌日本当にいくつかの店をリストアップして僕に送ってくれた。
― 鉄平：美玲ちゃん、ありがとう！ちなみに、和食のお店も知ってたら教えてほしいな！
すると、美玲はすぐに和食のお店のリストも、丁寧に送ってきてくれた。
― 美玲ちゃん、すごいいい子じゃん…！！
気も使えるし、話も合う。名前の通り美しい美玲と一緒にいない理由はなかった。だから初デート以降も、定期的に僕たちは会うようになっていった。
Q2：最初は好意を抱いていたはずの男に、女が言いたかったことは？
そしてあれは三度目のデートだった。食事をしながら、僕たちの話は盛り上がる。
「美玲ちゃん、ゴルフはするの？」
最近、美玲はゴルフを始めたという。僕も1年前からゴルフを始めてハマっていたので、嬉しくなってしまった。
「始めたばかりなので下手なんですけど…」
「じゃあ今度、一緒に打ちっぱなし行こうよ」
「え〜行きたいです！本当に下手ですけど…」
「全然大丈夫。打ちっぱなしだし、気楽に練習しようよ」
食事の趣味も合うし、ゴルフもする。彼女と話せば話すほど楽しかった。
「ちなみに美玲ちゃん、ラウンドはしたことある？」
「それがまだなくて…」
「そうなの！？じゃあいつかラウンドも行こう」
「鉄平さんとなら、安心して一緒に回れそう♡」
目をキラキラを輝かせる美玲が可愛くて、僕は思わずこんなことを言ってしまった。
「沖縄とかで、初ラウンドできたらいいよね」
すると、美玲は意外な反応をしてきた。
「え…行きたい！」
二人のあいだに少しの沈黙が流れる。そして思わず、顔を見合わせて笑ってしまった。
「…行っちゃう？」
「行っちゃいますか」
美玲とは話も合うし、一緒に行けばきっと楽しい旅行になると思う。それに次の段階に進んでもいいかなと思っていたので、僕はこの沖縄のゴルフ旅行に対してかなり乗り気だった。
でももちろん懸念もある。僕たちはオフィシャルに交際もしていない。
男ならば、ちゃんと関係性をハッキリさせないといけないだろう。
「ちなみに、美玲ちゃんは平気？」
「何がですか？」
拍子抜けしたのは、美玲があまり気にしていなさそうな点だった。普通だったら、色々と「この関係はなに？」とか聞いてきそうなのに、美玲は何も言ってこない。
「ううん、なんでもない。美玲ちゃん、これは食べた？」
― 美玲はいいのかな…。もしかして、オフィシャルな関係を望んでいないのかな。
そんなことを思いながら、僕たちの沖縄話は進んでいった。
「楽しみだね！」
「はい！それまでにゴルフ練習しないと」
ただ、ここから僕の仕事が忙しくてなかなか会えなくなってしまった。旅行は楽しみなのに、話が進められない。
― 鉄平：美玲ちゃんごめん！沖縄、ゴルフ場どこかあるかな？
― 美玲：私ゴルフ全然しないからわからないですけど…。どこか見ておきますね！
― 鉄平：ありがとう。ホテルとエアーも調べないとだね。時間見れたりする？
― 美玲：調べることたくさんありますね。
そして最後に会ってから1ヶ月後。沖縄話も進めたいし、会いたいと思ったから美玲に連絡をしてみると、態度が急変していた。
― 中途半端な関係で、旅行に誘ったからかな…。
でも嫌な男と旅行はしないと思う。多少でも気が合うからYESと言ってくれたはず。
果たして、会えない1ヶ月の間に美玲の気持ちはなぜここまで変わってしまったのだろうか…。
▶前回：2022年、婚活市場で一番モテたベンチャー企業社長。デートでその男の心を掴む方法とは…？
▶1話目はこちら：「あなたとだったらいいよ♡」と言っていたのに。彼女が男を拒んだ理由
▶NEXT：12月18日 日曜更新予定
女が男との連絡を拒否した理由は？
