花嫁より目立っちゃう！？美しすぎる“ヘアメイク”さんが、モデルに転身
柔らかい眼差しと、おっとりとした雰囲気が印象的な女性。
ヘアメイクアップアーティストからモデルに転身した、白石愛海さんの人生を紐解く。
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ふんわり美女の正体は「元ヘアメイクさん」
白石愛海さん、29歳。職業、モデル。
愛海さんは、愛知県の田舎町で育った。幼い頃は、活発な子どもだったという。
自転車で転んでケガをしたり、ブランコから落ちてケガをしたりと、元気いっぱいでしたね」
運動神経の良さを生かし、小学3年生からは陸上部に所属して本格的に運動に取り組んだ。
また、スポーツだけではなく、ブラスバンド部も掛け持ちしてトランペットの練習にも精を出す。
中学校に進学し、陸上はやめて音楽に専念することにした。
今度はサックスを担当することになったそうだ。
「クラリネットやフルートと一緒に音を奏でる瞬間が、本当に楽しくて。
大会に出たり、文化祭でステージに立って演奏したり。とにかくブラスバンドに夢中でした」
音楽が大好きだった愛海さんに、中学3年生の時、運命を変える出来事が起こる。
ある日、何気なく見ていたティーン向けの女性誌で「専属モデル募集のオーディション」が開催されることを知ったのだ。
愛くるしい表情
「それまで漠然とモデルのお仕事に興味はあったのですが、その時『このオーディションは絶対に受けたい！』と思ったんです。
でも、二次審査で落ちてしまって……」
しかし、運命の女神は彼女のことを見捨てなかった。
「審査会場にいた芸能事務所の方が『この審査では落選だけど、別枠でお仕事をしてみない？』と声をかけてくれたんです」
そこから、彼女の第二の人生が始まる。
平日は学業優先で勉学に励み、週末は新人モデルとしてカタログやファッション誌の仕事を引き受けるようになったのだ。
実績のないところからのスタートだったので、ウォーキングレッスンを受けて基礎を学んだり、寝る間を惜しんでポージングの研究を重ねたりした。
「今振り返ると、愛のムチだとわかるのですが、ウォーキングの先生が厳しくて…。
なので、当時はレッスンに行くのが憂鬱でした（笑）。
でも、私は負けず嫌いなところがあるので、厳しく指導してもらったおかげで、プロとしての自覚が芽生えました」
高校卒業後は、モデル業をしながら、美容師の専門学校に通うことにした。
元々、美容やヘアメイクにも興味があり、手に職をつけたいと考えたそうだ。
「でも、美容学校って宿題も多いし、提出しなければいけない課題もすごく多いんです。だから、次第にモデルではなくて学業のほうを優先する生活になっていきました」
ブライダル専門の“ヘアメイクアーティスト”として花嫁と向き合う
笑顔も素敵だ！
無事に美容師免許を取得した愛海さん。
専門学校を卒業するタイミングで、プロのモデルとして生きていくか、美容業界で生きていくか悩んだという。
結局、地元で美容師として働きながら、モデルの仕事は副業として続けることにした。
半年間ほど美容院で修行して、その後はブライダル専門のヘアメイクアーティストとして働くことになった。
「ブライダル専門のヘアメイクの道に進んだのは、人生の晴れ舞台に関わるお仕事って素敵だなと思ったからです。
結婚式当日まで何度も打ち合わせを重ねるんです。実際に担当させて頂いたお客様の挙式では、毎回感動して泣いていました…」
ヘアメイクのお仕事にやり甲斐を感じていたという彼女。
しかし、次第に「副業としてではなく、本格的にモデルの仕事をしたい」という思いが強くなっていったそうだ。
「そこで、自分が担当するお客様の挙式を全て送り届けてから、名古屋のモデル事務所に入り、改めて本格的に専業モデルとして働くことにしました」
モデル業1本で生きていく覚悟をした彼女は、順調な滑り出しを見せる。
「ありがたいことに、東海地方だけではなくて東京のモデル活動も増えていきました。そのうち、新幹線で名古屋と東京を往復する生活になって…」
ところが、そんな時、思いがけない事態に陥る。
コロナが蔓延したのだ。
凛とした表情
「新しい一歩を踏み出したのに、突然、仕事の先行きが見えなくなって。
でも、こんな時だからこそ、東京に拠点を移して本格的にモデル業に挑戦しようと思ったんです」
ピンチをチャンスと捉えた彼女。
しかし、東京での暮らしは、生活費を捻出するだけでも大変だったという。
「上京後、アルバイト先の飲食店はコロナで時短営業が続きましたし、周囲のモデル仲間もお仕事が不安定になって引退する子が続出しました。
それでも、ここが正念場だぞ、と自分に言い聞かせましたね」
次第に彼女の強い意志も手伝って、追い風が吹くようになる。
少しずつ大手企業のオーディションに通るようになったのだ。
今秋からは芸能事務所と契約を結び、仕事の幅が広がるようになった。
「自分なりに活動を続けていたら少しずつ道が開けました。これからも、一つひとつの現場を丁寧にこなして、モデルというお仕事を一生続けていくことが目標です」
夢に向かって挑戦し続ける彼女に、今度は恋愛についても聞いてみた。
大好きだった「初彼」との思い出
まずは、タイプの男性を聞いてみる。
「見た目は気にしませんが、穏やかな人が良いですね。
あと、モデルのお仕事は、朝が早くて、夜が遅いので。仕事に理解がある方だと嬉しいです」
美脚である……
過去の恋愛についても聞いてみることに。
「美容の専門学生時代、同級生の恋人ができて初々しい恋愛をしました（笑）。
一緒に登校し、昼は一緒にお弁当を食べて、放課後は商店街でデート。初めての恋愛経験でした」
彼とは夏祭りに浴衣デートをするなど、順調な交際が続いたという。しかし、別れは突然やってきた。
「進級するタイミングで、お互いに将来のことを真剣に考えなければいけなくなり、自然消滅しました。
でも、落ち込む時間がないほど友達が励ましてくれたのが、今では良い思い出です」
そう言って、笑う。
芯の強さが垣間見える
好きな人の前だと、どのような表情を見せるのだろう。
「あまり変わりません。特別な人の前だからといって緊張することもないですし、男性にはあまり尽くしすぎないようにしています」
そう言って毅然と笑う。
見た目はおっとりとした印象だが、愛海さんの芯は強い。
幼い頃からの夢であったモデルのチャンスを掴んだ彼女。
今は仕事に全力投球だという。今後の活躍に期待したい。
＜今週の美女＞
白石愛海さん
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＜カメラマン＞
佐野 円香
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クシャッとした微笑みもチャーミング
芯の強さがうかがえる
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夢に向かってまっすぐ前進中
モデル業に邁進中
