by Richard Patterson

アメリカ中間選挙の投票を目前に控えて、ロシアが選挙結果に影響を与えるボットやトロールを再び活性化させていることが報じられています。プーチン大統領に近い存在の実業家エフゲニー・プリゴジン氏は「我々は(選挙に)干渉したし、今も干渉しているし、今後も干渉し続けるだろう」と、選挙への干渉を認めています。

Putin-linked businessman admits to US election meddling | AP News

https://apnews.com/article/2022-midterm-elections-business-social-media-7fefa7ab0491b653f6094a4d090155fe



Russia Reactivates Its Trolls and Bots Ahead of Tuesday’s Midterms - The New York Times

https://www.nytimes.com/2022/11/06/technology/russia-misinformation-midterms.html

欧米諸国の選挙にロシアが干渉していることは、プリゴジン氏が認める前から知られているところで、近年だと2016年にドナルド・トランプ氏とヒラリー・クリントン氏が争ったアメリカ大統領選で、ロシアがクリントン陣営に不利になる攻撃を行った「ロシア・ゲート」の存在をアメリカ上院委員会が示しました。

「ロシアが2016年の大統領選に干渉してトランプ陣営を助けた」とアメリカ上院委員会が結論を下す - GIGAZINE



プリゴジン氏は、世論の誘導や分裂を誘うのに用いられるボットやトロールを運用するインターネット調査会社に資金を提供しているということで、選挙干渉の疑いでアメリカの財務省から制裁を受けています。また、国務省はこのインターネット調査会社を含めた、アメリカの選挙に対するロシアの干渉についての情報に最大1000万ドル(約147億円)の報奨金を用意しています。

なお、この問題に詳しいサム・グリーン氏は、今回のロシアの動きは以前と違ってアメリカ国内に政治的分裂をもたらそうとするものではなく、選挙が終わった後、ウクライナに対する支持を弱体化・低下させるような意見を形成することにあると分析しています。