手術9回、合計191針!元ヤクルトスワローズ・館山昌平はなぜ心が折れなかったのか
2003年に東京ヤクルトスワローズに入団し、投手として最多勝、カムバック賞などのタイトルを獲得し、右のエースとして活躍。2019年に現役引退した館山昌平氏。引退後は東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍投手コーチを経て、2022年シーズンから岩村明憲氏が監督を務めるルートインBCリーグ・福島レッドホープスの投手チーフコーチに就任。BSフジ・フジテレビONE・仙台放送の野球解説者の活動も続けている。選手のいいところに注目し、積極的に褒める解説には「今っぽさ」がある。
■手術9回、合計191針!故障と戦い続けた男・館山昌平を支えたもの
館山氏といえば17年間の現役生活の間に、9回の手術を経験し、その身体に刻まれた手術痕は実に191針にもなる。トミー・ジョン手術を3度受け、手術のたびにそれぞれおよそ1年間のリハビリ生活を送った苦労人としても知られている。どんなに精神力が強い選手でも、復帰に向けてトレーニングしているところに再度故障に見舞われたら「そろそろ潮時かもしれない」と心が折れそうになったり、引退が頭をよぎる。故障、手術、リハビリ、復帰を繰り返す現役生活を過ごした館山氏は、なぜ心が折れずに幾度となく復活できたのか。
『自分を諦めない-191針の勲章-』(館山昌平著、長谷川晶一執筆、ワニブックス刊)では、なぜ9回も手術をしなければならなかったのか、なぜ3度のトミー・ジョン手術を経験したのか、リハビリ期間中はどんな思いで復帰のときを目指していたのかなど、館山昌平氏が自らの半生を振り返る。
手術から長いリハビリを経て、どれだけ細心の注意を払ってトレーニングをしてきたとしても、投手の腕はたった1球投げただけで再び故障してしまうこともある。それまでの努力が一瞬にして水の泡になってしまう。そんな経験をしてきた館山氏は、傷つき、打ちのめされることはなかったのか。そして、どのように乗り越えてきたのか。
館山氏によると、リハビリが辛いと思うことは何度もあったが、絶対にケガを理由に引退だけはしたくないという思いがあったという。今の医療技術があれば、肘の故障ならば適切な手術をして正しいリハビリを行えば高い確率で復帰できる。たとえばヤクルトスワローズの先輩である河端龍氏はトミー・ジョン手術から復活してリリーフエースとして活躍、現スワローズ1軍監督の高津臣吾氏も現役時代、故障と戦いながらメジャーリーガーとして活躍した。雌伏の時を耐え抜いて大輪の花を咲かせた先輩たちの姿は、館山氏に大きな影響を与えたようだ。
また、館山氏が先輩投手の姿を見てきたように、館山氏自身も一緒にリハビリを戦っている後輩や仲間たちのためにも、ケガでもがき苦しんだとしても、やけくそにならず練習を続ければきちんと一軍で結果を残せるのだということを見せなくてはいけない、必ずゴールは明るいのだということを見せなくてはいけないと思っていた。リハビリを続けるモチベーションには、共に戦っている仲間たちに対する責任感もあったのだ。
栄光もどん底も経験した野球人生で、館山氏がそれぞれの時期に考えていたこと、感じたことを綴った本書。何か挫折しそうなことが起きたとき、館山氏の生き方から何か得ることができるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)
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『自分を諦めない-191針の勲章-』(館山昌平著、長谷川晶一執筆、ワニブックス刊)では、なぜ9回も手術をしなければならなかったのか、なぜ3度のトミー・ジョン手術を経験したのか、リハビリ期間中はどんな思いで復帰のときを目指していたのかなど、館山昌平氏が自らの半生を振り返る。
手術から長いリハビリを経て、どれだけ細心の注意を払ってトレーニングをしてきたとしても、投手の腕はたった1球投げただけで再び故障してしまうこともある。それまでの努力が一瞬にして水の泡になってしまう。そんな経験をしてきた館山氏は、傷つき、打ちのめされることはなかったのか。そして、どのように乗り越えてきたのか。
館山氏によると、リハビリが辛いと思うことは何度もあったが、絶対にケガを理由に引退だけはしたくないという思いがあったという。今の医療技術があれば、肘の故障ならば適切な手術をして正しいリハビリを行えば高い確率で復帰できる。たとえばヤクルトスワローズの先輩である河端龍氏はトミー・ジョン手術から復活してリリーフエースとして活躍、現スワローズ1軍監督の高津臣吾氏も現役時代、故障と戦いながらメジャーリーガーとして活躍した。雌伏の時を耐え抜いて大輪の花を咲かせた先輩たちの姿は、館山氏に大きな影響を与えたようだ。
また、館山氏が先輩投手の姿を見てきたように、館山氏自身も一緒にリハビリを戦っている後輩や仲間たちのためにも、ケガでもがき苦しんだとしても、やけくそにならず練習を続ければきちんと一軍で結果を残せるのだということを見せなくてはいけない、必ずゴールは明るいのだということを見せなくてはいけないと思っていた。リハビリを続けるモチベーションには、共に戦っている仲間たちに対する責任感もあったのだ。
栄光もどん底も経験した野球人生で、館山氏がそれぞれの時期に考えていたこと、感じたことを綴った本書。何か挫折しそうなことが起きたとき、館山氏の生き方から何か得ることができるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)
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