下部組織加入から20年 レアルで“329試合”積み重ねた職人はレジェンド級ライトバックになった
2002年にレアル・マドリードの下部組織に加わってから、ちょうど20年。クラブの歴史に名を刻む右サイドバックの名手となったのは、ダニエル・カルバハルだ。
レヴァークーゼンで武者修行していた時期はあるものの、カルバハルはレアル一筋を貫いてきた。決して派手な足技や高い攻撃力を持つサイドバックではないが、粘り強い守備力と豊富な運動量、強烈な闘争心は何度もレアルを救ってきた。
近年は怪我に苦しんだ時期もあったが、昨季後半戦はエンジン全開で1試合を走り抜くカルバハルの姿が復活。チャンピオンズリーグでも延長戦を含めフル稼働し、チームの優勝に大きく貢献した。ゴールやアシストを決める決定的な活躍があったわけではないが、やはりコンディションが安定している時のカルバハルは特別な戦力だ。
レアルで積み重ねてきた試合数は329試合に達する。昨季限りで左サイドバックの先輩マルセロもクラブを去り、カルバハルは最終ラインでもクラブの哲学を知るリーダーだ。昨季以上にリーダーとしてチームを引っ張る役割も求められる。
好調時は世界最高級ライトバックで間違いないが、新シーズンを駆け抜けられるか。今年はW杯イヤーでもあり、スペイン代表でも見たい選手の1人だ。