CBS MarketWatchによると、28日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月物は、前日比1.30ドル安の1バレル=73.24ドルに急反落した。

  米商務省が同日発表した第2四半期(4-6月)の実質GDP(国内総生産)伸び率の速報値が前期比+2.5%(年率換算)と市場予想の同+3.0%を下回ったことから、米景気減速による原油需要の減少が懸念され、売りが優勢となった。一時、1バレル=72.80ドルまで売られ、6月28日以来の水準に下落する場面も見られた。レバノン情勢の緊迫化による原油供給懸念がやや後退したことも売りを加速させた。

  一方、ガソリン先物は、前日比6.25セント安の1ガロン=2.2335ドルに下落。暖房油は、同3.84セント安の1ガロン=1.9412ドルに反落した。天然ガスは、同6.1セント高の100万Btu=7.184ドルに3日続伸した。【了】