橋本拳人

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21日、日本代表の橋本拳人がオンライン会見に登場し、ロシアのウクライナ侵攻で大きく変わった自分の運命について語った。

2019年に日本代表に初選出された橋本は、2020年、ロシアのロストフへ移籍し、出場2試合目でゴールを挙げるなど活躍。2022年カタールワールドカップに向けて順調な歩み出しをしていたかに見えた。

ところが、2022年2月、ロシアのウクライナ侵攻で状況が変わる。「影響を受けたロシアとウクライナの外国人選手はクラブの合意なしに契約を一時的に停止できる」という特例の適用で3月、神戸に加盟。そして今回、スペインリーグ2部のウエスカに移籍することが決まった。

今年に入って激動の時を過ごしているが、それでも橋本は前向きに考えている。

「(ウクライナ侵攻で)思いも寄らぬことが起きましたが、その中で神戸に加入できたり、スペインと小さいころから憧れていた国に移籍できて、いい経験ができて充実しています」

日本代表の合宿に参加している間に移籍が決まり、心が落ち着かないのではないだろうか。

「移籍の話は6月からあって落ち着かない状態が続いていましたが、今は代表に来て集中しています」

本人の思い描いていたキャリアとは違う方向に進むことになったが、それでもワールドカップは諦めていない。

「(今回のE-1選手権に)気持ちが入ってますし、アピールしたいと思いますが、思っていればスーパーなプレーを出せるわけでもないので、チームプレーに徹したいと思いますし、自分の良さを出しながら周りの選手の良さを引き出しながら勝利に向かって頑張りたいと思います」

残り2試合、世界に翻弄されたが橋本にまだチャンスは残っている。



7月19日(火) 6 - 0 香港戦
7月24日(日) 19:20 中国戦
7月27日(水) 19:20 韓国戦


【文:森雅史/日本蹴球合同会社】