羽生結弦選手引退へ 今後は「プロのアスリートとしてスケート披露」 ANAも「契約前向きに」
これからの動向に注目です。
「4回転半への挑戦も継続」
ANA(全日空)に所属するフィギュアスケート男子の羽生結弦選手が、2022年7月19日に記者会見を開き、競技者としての現役を引退し、プロへ転向する決断を下したことを報道陣に発表しました。今後は「試合という限られた場所ではなく、いろいろな場所で自分のスケートを披露する機会をつくっていきたい」とのことです。
記者会見に臨む羽生選手(2022年7月19日、乗りものニュース編集部撮影)。
羽生選手は「プロのアスリートとしてスケートを続けていくことを決意しました。これからは自分のことを認めつつも、過去の自分と戦いながら滑り続けていきたいです。4回転半ジャンプへの挑戦も続けていきます。戦い続ける姿を応援していていただければ」とし、「競技会じゃないところのほうが、皆さんに見ていただける可能性もある。寂しさはないです。より自分の行動に責任を持って、活動を全うしていきたいです」とコメントしています。
なお、これまで同選手は2013年からANAに所属していました。今後の選手契約に係る事項についてANAは「今後羽生さんサイドと協議していくことになりますが、前向きに考えております」とコメントしています。
「これまでのご活躍に敬意を表するとともに、プロスケーターとして新出発される事は喜ばしいことだと感じています。4回転アクセル挑戦に代表されるように、『努力』『忍耐』『挑戦』は羽生選手の代名詞であると言っても過言ではないと感じており、これまでたくさんの方々に、たくさんの勇気や感動を与えてきてくださいました。活躍の舞台は変わりますが、プロスケーターとして、引き続き世界中の人々に勇気や活力を与えて下さる事とますます期待しております」(ANAのコメント)
一方、今後について羽生選手は「まだまだ少し話し合った段階でしかないので具体的にお伝えできないが、もっともっと今の時代にあったスケートの見せ方だったり、ショーだったりを続けていきたいと思います。これからも応援してやってください!」と話します。