南野はこうならないで…モナコ、近年の「残念補強」10名

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先日南野拓実が加入することになったASモナコ。フランスリーグの有力クラブとして、国際的に多くの補強を行ってきたチームだ。

今回は、そのモナコがこの10年間に行ってきた補強の中から「ワースト新戦力」を10名選んでみた。なお、現在も所属している選手は除いている。

ナウド

ブラジルとドイツで素晴らしい経験をし、世界でも屈指のセンターバックと評価される選手だったナウド。彼がベテランになってから加入したのがモナコだった。

2019年1月に加入した彼はチームメイトとなかなか調和できず、デビューから3試合でなんと2回のレッドカードを受けるという史上初の記録を達成してしまった。

テレンス・コンゴロ

2017年7月にフェイエノールトからやってきたオランダ代表選手のテレンス・コンゴロ。フェイエノールトで138試合に出場した期待のディフェンダーは、1500万ユーロという大きな額の移籍金で買われた存在だった。

ところが、どうしたことか半年間でわずか3試合しか起用されず。たった半年でハダーズフィールド・タウンへと貸し出され、そのまま完全移籍していった。

ナセル・シャドリ

日本代表のサポーターには悪夢のような名前であるベルギー代表のナセル・シャドリであるが、ある意味モナコのファンにとっても悪夢のようであった。

トッテナムやWBAでプレーし結果を残した彼は、2018年のワールドカップを終えた直後にモナコと契約。1200万ユーロの移籍金が支払われたものの、彼は0ゴール0アシスト、チームも残留争いに巻き込まれ、1年でアンデルレヒトに貸し出されていった。

ピエトロ・ペッレグリ

ジェノアで15歳にしてデビューを果たし、当時のセリエAの最年少記録を更新した天才ペッレグリ。2000年代生まれの選手として初めてイタリアトップリーグの舞台に立った選手でもある。

彼がモナコに移籍したのは2018年1月。まだ16歳という若さでの加入で、2500万ユーロの移籍金が支払われた。エムバペの最年少得点記録を塗り替えるという快挙も成し遂げた…が、結局3年間で22試合にしか出場せず。昨季はミランとトリノに貸し出され、そのまま退団した。

アダマ・トラオレ

バルセロナやウォルヴァーハンプトンにいたアダマ・トラオレではなく、マリ代表のレフティボランチの方だ。若くしてリールで活躍し、U-20ワールドカップで最優秀選手賞に輝くなど「世界屈指の若手」と評価された。

そしてその直後、1400万ユーロの移籍金でモナコに加入したのだが、怪我が多かったこともありほとんど活躍できず。リオ・アヴェやセルクル・ブルッヘ、メスへのローン移籍を経て、2020年にトルコのハタイスポルへ放出されている。

ラシナ・トラオレ

2メートルを超える身長を持った世界最大のストライカーとして名が知られているラシナ・トラオレであるが、彼がモナコにいたという事実はほとんど知られていないのではないか。

2014年にアンジ・マハチカラから1000万ユーロで加入したものの、その後エヴァートン、CSKAモスクワ、ヒホン、アミアンとローン生活を送ることになり、結局モナコと契約していた4年間で25試合にしか出場していない。

イヴァン・カヴァレイロ

現在はイングランド・プレミアリーグのフラムに所属しているポルトガル人アタッカー。若くしてベンフィカのBチームで活躍を見せた彼は、2014-15シーズンにデポルティーボ・ラ・コルーニャへのローンで結果を残し、評価を一気に高めた。

そこで手を伸ばしたのがモナコだった。1500万ユーロで若き彼を引き入れたのだが、チームに馴染むことができずベンチが定位置に。わずか1年間でウォルヴァーハンプトンへと売却されたとき、その額は半分ほどになっていた。

エウデル・コスタ

昨年ポルトガル代表からアンゴラ代表に鞍替えしたことで話題になったアタッカー。ウォルヴァーハンプトンやリーズで一定の活躍を見せる前、実はモナコで短いキャリアを過ごしていた。

ベンフィカからデポルティーボ・ラ・コルーニャ、そしてモナコへとローン移籍し、フランスでもシーズンを通してプレーした。ただその内容はあまり芳しいものではなく、1年で返却されることに。

マリオ・パシャリッチ

2018年から所属したアタランタでのプレーでようやくその溢れる才能を開花させたクロアチア代表MFマリオ・パシャリッチ。若くしてハイデュク・スプリトからチェルシーに引き抜かれたあと、ローンで修行に行ったクラブの一つがモナコだった。

ラダメル・ファルカオをチェルシーに貸し出す契約の一部として送られてきたパシャリッチは、フランスリーグで16試合に出場。そこそこの結果は出していたものの、存在感はあまりなかった。

ラシド・ゲザル

リヨンの下部組織を経験したゲザルは、2015-16シーズンにレギュラーを奪取。左利きの右ウイングで、大型な体格を持ちながらもスピードに優れ、ゴールもアシストも決められるアルジェリア人選手。まるで「新しいリヤド・マフレズ」であった。

【写真】南野拓実が加入したモナコ「この10年のベストイレブン」

しかし2017年にリヨンとの契約が満了を迎え、加入したモナコではなかなか活躍できず。1年後にはまさにマフレズの後釜としてレスターに引き抜かれたが、その期待には全く応えられなかった。