ポーランド 自国開発の最新機雷戦艦艇「コルモランII級」3隻の増備を決定
陸軍だけでなく海軍の強化も図っています。
自国建造の新型掃海艦を倍増へ
ポーランド国防省は2022年6月26日、コルモランII級掃海艦について3隻の追加調達を決め、マリウシュ・ブワシュチャク国防大臣が契約に署名したと発表しました。
コルモランII級掃海艦の3番艦「メワ」(画像:ポーランド国防省)。
コルモランII級掃海艦はポーランド海軍最新鋭の機雷戦艦艇で、1番艦が2017年11月に就役し、2番艦と3番艦は現在、就役に向け艤装および試験が進められています。
船体サイズは全長58.5m、幅10.3m、喫水2.7m、排水量は850トン、ディーゼル2基2軸で最高速度は15ノット(約27.78km/h)です。武装は35mm連装機関砲や12.7mm重機関銃、携行対空ミサイル「グロム」などを装備しており、乗員数は45名。このほかに最大7名を収容することが可能だそうです。
今回の契約・署名は、ポーランドの主要な港町シフィノウイシチェにある海軍基地をブワシュチャク国防大臣が視察に訪れた際に行われましたが、そこで彼は「ポーランド海軍将兵が自国領海を効果的に守るためには近代的な装備を有していることが重要です。我々、ポーランド政府は海軍を含むポーランド軍が発展できる状況を作り出すことが責務であり、それが国の安全につながります」と述べています。
なお、今回調達が決まったコルモランII級掃海艦3隻は、ポーランド国内のレモントワ造船所で建造される予定だとしています。