XFN-ASIAによると、イランのアハマディネジャド大統領は、イスラエルについて「レバノンで放火した炎に巻き込まれないうちに荷物をまとめて出て行くよう忠告する」と発言した。イラン国営通信が伝えた。イスラエルが12日からレバノンへの空爆や地上軍による攻撃を続けていることを受けて、同大統領は対決姿勢を強めている。また、「シオニスト(パレスチナの地にユダヤ人国家建設を目指すユダヤ人)は、レバノン攻撃によって自らを破壊し始めた」とした上で、米英についても「この地域(中東)の犯罪の共犯者」と非難した。

アフマディネジャド大統領はこれまでにもイスラエルに対し、「地図上から消えるべき」、「アラスカのような遠隔地に移転すべき」などと激しい発言を繰り返している。一方、イランがレバノンのイスラム教組織シーア派民兵組織ヒズボラへ資金や武器を援助している疑念が強いが、同国は「道徳的」な支持をしているに過ぎないとしている。【了】

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