【関東オークス】レーン「これから期待できる」レース後ジョッキーコメント
15日、川崎競馬場で行われた交流G2・関東オークスは、4番人気のグランブリッジが抜け出して快勝。後続に3馬身差ときっちり能力を発揮した。同馬を管理する新谷調教師は次走について「ブリーダーズGC(8月11日・門別・交流G3・ダ2000m)を予定している」と話した。
関東オークス、レース後ジョッキーコメント
1着 グランブリッジ
福永祐一騎手
「初めての騎乗だったんですけど、非常によくしつけられている馬で、初騎乗でも何ら問題のないぐらい賢い馬でした。今日のコンディションも非常に良かったですし、良い勝負出来るんじゃないかなとは思っていました。ペースはあまり速くならないだろうなと思っていましたので、逃げるであろうラブパイローが途中から来ましたし、そこで1番の馬(スピーディキック)も良いスタートを切っていましたので、あの馬に2番手取られないような形で自分が2番手を取れたっていうことが1番の勝因なんじゃないかなと思います。コーナーがやっぱりキツかったので、馬自身は非常に走りにくそうにしていましたし、それでも頑張って逃げ馬に食らいついてくれていましたので、直線行けば交わしてくれるだろうなとは思いながら、3・4コーナーを回っていました。まだ調教の時でも身体がまだ成長しきれていないなと言うのを感じながら今日のパフォーマンスを見せてくれましたので、まだまだこれからの馬だと思いますし、今日地方の少しタフなダートをこなしてくれたということも、この馬にとっては非常に大きな経験になったと思いますし、初めてのナイターということで、いつもよりもナーバスな感じで馬はいましたけども、それでも今日のような素晴らしい走りをしてくれるので、非常に精神力もあるタフな牝馬だなと思います。JRAの方でもお客さんがだいぶ入るようにはなってきたんですけど、その中でまだ大きなタイトルを獲れてなかったので、今日大勢の人の前で重賞タイトルを勝つことが出来て非常に騎手としてのやりがいを今日また改めて実感しました。今日は沢山応援していただいて、ありがとうございます。まだまだこれからの馬ですけども、一緒にまたタイトルを積み重ねていけたらと思います。今日個人的な話ですけど、今日の担当厩務員と調教師と僕は同い年で、同級生で集まって食事会とかもしてた仲の仲間で、こうやって重賞タイトルを勝つことが出来て非常に嬉しく思います。今日はありがとうございました」
新谷功一調教師
「(デビューから変わった点は)一戦ずつ力強く競馬をこなしてくれることですね。前走の1800mの阪神をこなしたのが、このレースに繋がる強みだったと思います。まずやはり、距離の方が心配していましたし、小回りの1周半っていう競馬がどういう風な結果を生むかっていう不安はもちろんありました。ただ、馬の状態自体は良かったので、それが上手くいけばいいなと思っていました。小沢騎手によってここまで勝ち上がってくれたっていう思いもありましたけども、運が悪かったというか、地方交流のレースに乗った事がなかったので、福永騎手は経験もありますし、この川崎競馬場も経験していますし、そういう観点から今回は福永騎手に依頼しました。位置取りは思った以上に理想通りでしたね。理想を上回るぐらい良い位置取れました。真後ろに入ることで馬が息入れられるので、その点でも良いなと思っていました。やはり外から来た瞬間には強さも知っていたので心配ではありましたけども、早くゴール来てくれという思いが一番強かったですね。今回賞金加算できたということによって、地方交流の牝馬限定の重賞というのも狙いやすくなったので、そういうところを選択しながら挑んでいきたいと考えています。(様子を見ながら秋はJBCレディスクラシックであるとかそういうところですかね?)そうですね。最初の頃は小柄な馬で華奢な馬だったんですけども、調教を積んで競走毎に強くなっていく姿をこういう場で披露出来たのは嬉しく思います。今後とも応援よろしくお願いします」
2着 ラブパイロー
山崎誠士
「あそこまでいったら勝ちたかった。並ばれたら脚が違いました。外枠で良かったし、行くのは予定どおり。平均くらいで行けました」
3着 スピーディキック
御神本訓史
「一生懸命走ってくれた。先々が楽しみです」
5着 ドライゼ
D.レーン騎手
「この経験を経て次の競馬に繋がります。これから期待出来ると思います」
【プリンスオブウェールズS】C.デムーロ「前走と馬が違った」シャフリヤールは4着敗退
ルメール「距離長い」7着 リッキーマジック
C.ルメール騎手
「ページアップしたときに忙しくなりました。加速することが出来なかった。
距離が少し長いです」
レース結果、詳細は下記のとおり。
15日、川崎競馬場で行われた11R・関東オークス(Jpn2・3歳オープン・牝・ダ2100m)は、福永祐一騎乗の4番人気、グランブリッジ(牝3・栗東・新谷功一)が快勝した。3馬身差の2着にラブパイロー(牝3・美浦・大和田成)、3着に1番人気のスピーディキック(牝3・浦和・藤原智行)が入った。勝ちタイムは2:16.3(稍重)。
2番人気でD.レーン騎乗、ドライゼ(牝3・栗東・須貝尚介)は5着、3番人気でC.ルメール騎乗、リッキーマジック(牝3・美浦・加藤征弘)は7着敗退。
シニスターミニスター産駒4番人気に支持された福永祐一騎乗、グランブリッジが嬉しい重賞初制覇を飾った。道中は逃げ馬を見ながら手応え良く追走し、直線では粘るラブパイローを目掛けて猛追。脚色は明らかに違い、楽々交わして3馬身差の完勝だった。
グランブリッジ 6戦3勝
(牝3・栗東・新谷功一)
父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母父:ダイワメジャー
馬主:サイプレスホールディングス
生産者:金舛幸夫
【全着順】
1着 グランブリッジ
2着 ラブパイロー
3着 スピーディキック
4着 トキノゴールド
5着 ドライゼ
6着 ソレイユスマイル
7着 リッキーマジック
8着 サンオルソーライズ
9着 ティーズハクア
10着 コーミズアムール
11着 グラーツィア
12着 ケウ
13着 クレールアドレ