未だかつて無い″直接民主型の政治″を目指す~「日本を元気にする会」が発足~ - BLOGOS編集部
※この記事は2015年01月20日にBLOGOSで公開されたものです
20日、新党「日本を元気にする会」(にっぽんをげんきにするかい)が結成記者発表会を開催した。同党は、松田公太氏を代表兼幹事長に、山田太郎(政調会長兼幹事長代理)、井上義行(国対委員長)、山口和之(広報委員長)の旧みんなの党所属の参院議員と、次世代の党を離党したアントニオ猪木参院議員(最高顧問)の5名で発足。この日はマララ・ユスフザイさんとの面会のためロンドン滞在中の猪木議員と、インフルエンザで休養中の山口議員はメッセージでの参加となった。
冒頭挨拶した松田代表は、自身が弟を病気で亡くした際、移植手術に関する制度や法律のカベを目の当たりにした経験から、国民の声に耳を傾ける政治が必要であることを痛感したこと、経営者時代には、経営陣だけでなく、社員やアルバイトスタッフの意見も取り入れてきた経験を紹介、首相公選制や国民投票の適用範囲拡大、選挙期間中の有権者の情報発信を促すためのネット選挙解禁に尽力してきたことをアピールした。
新党では、党としての基本的なスタンスは持ちながらも、集団的自衛権や原発・エネルギー政策など、国論を二分するようなテーマについては、NPOや社団法人と連携し、メリット・デメリットについての情報発信を行うとともに、党員によるアンケートを元に、党議拘束をかけず、賛否の比率に応じて柔軟に政策への反映を行うという。
具体的には、所属議員が10名で、党員アンケートの結果、賛成が60%、反対が40%となった場合、6名は賛成の立場で、4名は反対の立場で議論を深めて行くとした。
また、参議院議員中心でこの新党を立ち上げた意義もここにあると説明、この理念が、衆院に対する"良識の府"としての本来の参議院の役割を果たせるとした。
アントニオ猪木議員も、こうした松田代表の理念に共鳴、参加を決断したという。
松田代表は、世論を反映させるため党員100万人を目指すとし、「これはいまだかつて無いコンセプト。このような世界を見てもありません。これを"直接民主型の政治"と呼ばせていただきます。」と力を込めた。
サイバーエージェント藤田氏ら著名人からの応援メッセージも
会見では、ヤマノビューティメイトの山野幹夫社長、サイバーエージェント藤田晋社長からのビデオメッセージのほか、俳優の伊勢谷友介氏、つんく♂氏からのメッセージも読み上げられた。伊勢谷氏は「大河ドラマで演じている吉田松陰先生も"草莽崛起"を叫ばれました。誰かに任せる観客型政治から自ら考え行動するする参加型政治へ」、つんく♂氏も「ロックスピリッツを感じています!」と期待を寄せた。堀江氏、はあちゅう氏らがコメント
続いて、「日本、新展開。」とするトークショーを開催。松田代表らが若手論客から直接意見を聞いた。サプライズゲストとして登場した堀江貴文氏は「日本で起業した人は外を向いてしまうが、外資系の日本法人の社長を経験した人は、世界から見た日本の立ち位置を常に考えることができる。」「お金もそこそこ持っているから、職業としての政治家にこだわる必要がない」と指摘、議員候補として、外資系企業のエリアマネージャー経験者を集めるよう松田氏にアドバイスした。
ブロガーのはあちゅう氏は、「ネットで情報発信をしていない政治家の声は若者に届かない。若者の考えかたや、見ているものをどうして知ることができるだろうか」と、ブログなどネットを利用した情報発信の促進を訴えた。
夏野氏「次の世代のための政策を」
今年50歳を迎える夏野剛氏は「全ての意思決定は子どものためにしよう」と考えていると明かし、新党にも「あえて"高齢者よりも若者を大事にする。それは、将来の日本のためにそれしかない"と言って欲しい。みんなお孫さんもいますから、支持してくれる高齢者は絶対います。しかし今、面と向かってそれを言える政党がない。"若者を大事にする"ではなく、"日本の将来のために子どもを大事にする"と訴えてほしい」とリクエストした。津田大介氏は「ITも含めた、今までとは違ったルールを政治の世界に持ち込むネットベンチャー企業のような政党が立ち上がった。面白いゲリラ戦を仕掛けてくれると思う。頑張っていただきたい」と感想を語った。
関連リンク
・日本を元気にする会 - 公式サイト・『日本を元気にする会』結成記者会見~国政政党として未だかつてないコンセプトが明らかに~ - ニコニコ生放送