[5.21 J1第14節 FC東京0-0柏 味スタ]

 3連敗中のFC東京は、4試合ぶりの勝ち点3を獲得するべく、ホームで柏レイソルを迎えた。

 前半立ち上がりにFC東京はMF安部柊斗が、前半20分に柏はFW細谷真大がそれぞれ決定機を迎えるも、両GKのセーブでスコアは動かず。試合終了間際には、CKから柏に先制点を許したかに思えたが、VARチェックを経てハンドの判定で事なきを得た。FC東京もゴールを奪うことはできず、リーグ戦の連敗は3でストップ、4試合ぶりの勝ち点を獲得した。

 柏のFW小屋松知哉は「ボールを持たれる時間が長かった」と試合を回想したが、FC東京のDF木本恭生は異なる印象を持っていたという。

「今日に限らず、結果が出ていない数試合、ボールの支配率は上回っている試合が多いですけど、ボールは持っているけど、相手にとって恐くない。どちらかというと持たされている印象のほうが個人的には強いので、そこをどれだけ相手にとって嫌なボールまわしだったり、攻撃ができるかというのが、この流れを変える重要なポイントかなと」

 アルベル監督も、ボール支配率が高かったことを評価しつつも、「足元のパスが多くなりすぎてしまって、スペースへの飛び出しを活かすパスが少なかったと思います」と改善の余地を認める。

 それでも、指揮官が標榜するスタイルについて「やろうとしているサッカーが少しずつできている」と木本は感触を明かした。

(取材・文 奥山典幸)