この記事をまとめると

■足グルマに最適な新車を紹介

■個性的なクルマを足車にすると愛着が湧きやすい

■ちょっとした移動でも生活が豊かになるはずだ

脱ボロ足グルマに最適なクルマを集めてみた

 どうも「足グルマ」と聞くと、“ボロでもよく走る”的なイメージを持たれがちですよね。汚れなど気にせず乗れて、荷物をバンバン積めて、フットワークよく移動できる相棒のような存在を足グルマと呼びますが、最近はそんな使い方をするにもピッタリなのに、とってもオシャレだったり、遊び心があったり、毎日が楽しくなりそうなクルマたちが増えつつあります。今回はそんな、一風変わった足グルマをご紹介したいと思います。

 1台目は、しっかりと地面に踏ん張る台形フォルムや、往年の名車であるN360へのオマージュが込められたデザインにファンの多い、ホンダN-ONE。2020年に2代目となった軽自動車ですが、最近はファミリーでも使いやすいハイルーフタイプが多い中、1〜2人で乗るのにちょうどいいタイプで、そのぶん、街中から高速道路、山道までの気持ちのいい走りにこだわっています。

 エンジンは自然吸気とターボがあり、スポーティな「RS」にはライトウェイトオープンカーのS660から流用した6速MTが設定されているのも特徴。軽自動車初のデイタイムランニングランプを含め、フルLEDとなったヘッドライトや、全車速対応の追従機能をはじめとする先進の安全運転支援技術も全車に標準装備されていて、まさにスニーカーのように快調に走れる足グルマとなることでしょう。

 2台目は、フランスはパリの入り組んだ市街地をスイスイと走るために生まれたと言ってもいい、抜群の小回り性能を誇るルノー・トゥインゴ。見た目はコロンとしたフォルムや、水色やオレンジなどのきれいなボディカラーと相まって、とってもキュートでオシャレなのですが、やはり欧州車は走るとガッシリとした安定感があって、ひと味ちがいます。

 そして、なぜ小まわり性能が4.3mという軽自動車並みの良さなのかというと、エンジンを荷室下に搭載したRRレイアウトを採用しているからなのです。フロントのボンネット下にエンジンがなくなったため、前輪が大きく切れるようになっているんですね。背後から響いてくる0.9リッターターボエンジンの音は控えめながら、アクセルを踏み始めた途端にグワっと湧き出してくるトルクは元気いっぱい。

 刺激的なゴーカートのようなコーナリングにも心躍ります。インテリアもどこかポップで楽しい気分にしてくれるトゥインゴなら、いつもの道も退屈しないかもしれませんね。

走っても眺めても個性的で楽しいクルマを使ってより豊かな生活に

 3台目は、世界最小の本格クロカン4WDとしてファンの多いスズキ・ジムニー。20年ぶりに登場した新型は大人気で、納期がいまだに1年半くらいかかるほど注文が殺到しているようですが、先代の高年式モデルでも十分に足グルマとして活躍してくれます。

 いちばんの魅力は、走れない道はないと思えるほど、どこでも行ける頼もしい走破性。舗装されていない林道や山道、雪道、岩や障害物が多い道など、もちろん相応のドライビングテクニックは必須ですが、ジムニーとなら今まで見られなかった景色が見られるはず。後席を倒せば荷物もたっぷり積めるし、いざとなれば車中泊もできるので、冒険に出たくなる足グルマと言えるでしょう。

 4台目は、小さくてもしっかり実用性と走行性能を両立している、フォルクスワーゲンup!(アップ!)。コロンと四角いフォルムがオシャレで、外観だけでなくインテリアにも4色のダッシュパッドを設定したり、アンビエントライトを採用して夜間にムーディな室内を演出したり。ほかのコンパクトカーにはない、モダンなセンスが散りばめられています。

 また、2ドアと4ドアのモデルがあり、コンパクトカーとしては早くからコネクティビティが充実していました。専用アプリでナビや走行データ、カスタマーセンターへの無料通話もできるという、画期的なシステムを搭載。予防安全技術も多数搭載されているので、オシャレな見た目なのにとても安心できる足グルマでもありますね。ただ、2ペダルMTとなる5速ASGというトランスミッションの操作感は、国産車のなめらかなCVTに慣れた人からすると、かなりクセのあるもの。だんだんとコツを掴んでくると、上手にスムースに加速できるので、その面白さにハマる人もいるようです。

 5台目は、とにかくカワイイものが大好きな女性や、動物好きの人にはたまらない足グルマとなっている、スズキ・ラパン。車名の由来でもあるウサギの隠れキャラが、内外装のあちこちに仕込んであって、エンジンをかけた際など走行中に時おり、メーター内にウサギのアニメーションが出てくるのもワクワクするポイントです。

 雑貨や家具などと同じように、好きなものに囲まれて移動したいという人にはたまらない空間ですね。でもそんなラパンはじつは、街中で使いやすいサイズが人気の理由でもあるのです。全高が1525mmに抑えてあるので、機械式立体駐車場にも入るということで、可愛くて使える足グルマとして大活躍しています。

 ということで、日欧が誇る魅力的な足グルマたちをご紹介しました。見た目は気にしないと言いつつも、やっぱり毎日一緒に過ごすクルマなんだから、オシャレな方が気分も高まるものですよね。よく走り、どこへでも安心して行けるならなおさら。こんな、一風変わった足グルマで人生をガラリと変えてみてはいかがでしょうか。