米フォード、四半期配当と役員報酬を半減へ=株価は4%超の大幅安
XFN-ASIAによると、北米事業の再建を目指している米自動車2位のフォード・モーターは13日、06年第3四半期(7−9月)の配当を従来の1株当たり0.10ドルから、0.05ドルに半減すると発表した。フォードの減配は、2002年1−3月期に1株当たり0.15ドルから0.10ドルに引き下げて以来。今回の減配で、四半期当たり約9200万ドル(約107億円)のコスト削減となる見通し。7−9月期の配当は、8月2日時点の株主に対し、9月1日に支払われる。
また、フォードは、同社取締役に対する役員報酬も半分に削減することを明らかにした。同社のビル・フォード会長兼CEO(最高経営責任者)は、「今年初めに当社が受けていた逆風は強まる一方だ。米国内のガソリン高を受けて、顧客の購入対象が、(フォードが得意とする)SUV(スポーツ多目的車)や大型トラックから、(より燃費効率の良い)小型乗用車やクロスオーバー車に移っている」と述べ、経営環境の厳しさを指摘した。
フォードは現在、北米事業の再建に向けて、2012年までに3万人規模の人員削減と14工場の閉鎖を柱とするリストラ計画を実施している。S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)のアナリスト、ロバート・シュルツ氏は、今回の減配は予想されていたことで、コスト削減の規模は小さいと指摘した。
13日のニューヨーク証券取引所(NYSE)で、フォードの株価は前日比0.32ドル(4.65%)安の6.56ドルと大幅安だった。【了】
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