カウンターに板を取りつけ、狭い対面キッチンを使いやすくDIY
「キッチンが狭くて使いにくい」「対面キッチンの中身が丸見え」。そこで、少しでも使いやすくなるようにと、収納や配置を工夫しても、なかなかうまくいかないことも。SPF材を2枚組み合わせるだけのシンプルなDIYで、解決してみましょう。キッチンを劇的に使いやすくする方法を紹介します。
カウンターの仕組みはとても簡単
こちらの写真は、もとのカウンターです（DIY前の状態）。
こちらは、DIY後の様子。今回つくり方を紹介するカウンターを、実際に設置してみたところです。どんな仕組みかというと…。もとの白いカウンターの上にSPF材をのせ、キッチン側にも、もう1枚板を立てます。この2枚の板を、T字型に組み合わせているのです。たったこれだけ！
キッチン側から見るとこんな感じです（この写真では、でき上がりからさらに、ちょっとアレンジしています。※後述あり）。全体像が把握できたところで、必要な材料と道具について説明します。
必要な材料
・SPF材 2枚（約180×18×2�僉¬�165×23×2�僉、┐海竜�事の事例の場合）・油性オイルステイン 約200mL（カウンターのサイズ、塗る回数などでも異なる）
・ビス（SPF材のサイズにより変わる。本数など必要な分だけ）
・L字金具 1個
・小板、フック、バーなど
必要な道具
・紙やすり・手袋
・スポンジ
・ウエス
・ドライバー
カウンターのサイズに合わせて、ホームセンターでSPF材を2枚購入します。木材のカットは、ホームセンターのサービスを利用すると便利。店舗によりますが、ワンカット50円ほどで切ってもらえるところが多いので、あればぜひ利用しましょう。
わが家のカウンターのサイズは約180×18�僂覆里如△修譴帽腓錣擦身弔�1枚。キッチン側の板は、写真のような位置に立てるので、それよりも短くして、165�僂縫�ットしてもらいました。なお、カットした断面部分は、紙やすりなどでサンディングしておきましょう。
上の写真は、2枚の板を組み合わせて（ここではまだ、板同士をビス止めしていません。説明しやすいように、仮置きしただけ）、床に置いた状態。立っている板の右側面が、カウンターに接することになります。
寝ている板のうち、立っている板より左に出ている部分が「ダイニングから見える部分」、右に出ている部分が「カウンターに隠れて見えなくなる部分」になります。
板の幅は、キッチン台からどれくらいの高さが欲しいか測って、決めてください。
つくり方の手順を説明
●オイルステインなどでペイントする
板を着色したい場合は、組み立てる前に塗っておきます。今回は、ワトコオイルで着色しました。手袋をはめた手でスポンジを使い、木材に塗っていきます。
おすすめは二度塗り。一度塗ったら乾かないうちにウエス（布）でふきとり、もう一度塗り重ねます。そうするとよくなじみ、ツヤが出ます。ワトコオイルは、木材そのものの風合いがいい感じに引き出せるところが気に入っています。
シンクまわりの水ハネが気になる場合は、さらにニスを塗って耐水性を上げます。また、完成後に使用していて水がついたら、すぐに乾ぶきするクセをつけるといいでしょう。
●2枚の板をT字に合わせる
色を塗り、しっかり乾いたら板をT字に組み合わせます。実際にカウンターに置いてみて、ぴったりおさまる位置に2枚の板を固定を。画像のように端が少しずれる形になります。位置が決まったら、T字の上側（横幅が大きな板）からビスを打ちます。
ビスは、2枚の板を接続できる長さが必要です。とりつける板の厚さプラス2�僂鯡椣造冒�ぶとよいでしょう。今回は厚さ2�僂糧弔鬚箸蠅弔韻襪里如�4�冂垢気離咼垢鮖箸い泙靴拭�
●カウンターに板をとりつける
幅の狭い方の板をカウンターにのせ、キッチン側に板が立つ形で設置します。
板の両端、2か所をビス止めしてカウンターにとりつけます。こうすることで、2枚の板が、もとのカウンターの上で動くことを防ぎます。カウンター横の壁と板はL字金具で。
もう一方の端は、キッチン側から目立たない場所を選んで木材部分に固定しています。
小さな棚をつけたり、100均アイテムで便利にカスタマイズ
キッチン側は、自分が使いやすいように棚やフック、バーなどを設置。調理やあと片づけの際の動線を思い浮かべながら、どこになにを置いたら便利かを考えてカスタマイズしていきます。
●シンクのそばに洗剤類置き場を
水道からすぐ手が届く場所には、小さな板をとりつけて食器用洗剤のコーナーを。板の裏側にセリアのタオルかけを設置し、クロスかけにしています。
●よく使うまな板は立てて収納
使用頻度の高いまな板は、さっと手に取れる位置に指定席を。100均のタオルホルダーを使って、立てかけられるようにしています。
以前は、見た目がかわいい木材のまな板を使っていたのですが、水切りの早い素材のものに変えました。洗ったらすぐにふいて、立てかければOK。水切りかごの混雑も防げます。
●毎回使うものは見せる収納
フライパンや鍋の取っ手は毎回調理で必要になるので、片づけてしまうといちいち取り出すのが面倒。板にビスを打ってひっかけ収納できるようにしました。コンロにも近い位置なので便利。
●ものを浮かして掃除しやすくする
キッチン台には、なにも置かないくらいが理想です。実際、筆者が置いているのはレードルスタンドのみ。シリコンブラシや掃除用洗剤なども浮かして置き、ふき掃除をしやすい状態にしておくのがおすすめです。さっときれいにできるキッチンなら、いつでも気持ちよく使えます。
カウンターのダイニング側には雑貨やコーヒー用品を並べています。キッチンとの間にある立ち上がりの壁がさらに高くなるので、キッチン側が目隠しされるのもメリットです。
自分仕様にカスタマイズしたカウンターがあると、台所仕事の作業効率がぐんと上がります。ぜひチャレンジしてみてください。
