国民議会選挙に当選し喜ぶ独立派議員候補【AP】

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XFN-ASIAによると、クウェートの内閣が1日、国民議会選挙が行われたのを受けて、総辞職した。選挙は同国史上初めて女性に参政権が与えられたもので、イスラム教、自由主義、国家主義グループの反政権連合が50議席中33議席を獲得、一方、親政府派は敗北した。同国では政党結党は認められていない。女性候補は28人立候補したが、全員落選した。

  シェイク・ジャービル・アル・アハマド・アル・ジャービル・アル・サバーハ首長はただちにシェイク・サバーハ・アル・アハマド・アル・ジャービル・アル・サバーハ首相もしくは新たに任命した別の首相に対し、2週間以内の新内閣組閣を命じることになっており、同首長は新しい議会を7月12日に開会するとの命令を発した。

  議会解散につながった今回の選挙の焦点は、買収などの横行する選挙制度の抜本的改革だった。政権側は投票前、25選挙区を10選挙区に再編成する案を打ち出していたが、反対派はこれを不充分なものとして拒否。選挙でも5選挙区への移行を掲げる候補者が36人当選するなどしたため、内閣はこの案の取り下げを決めている。  【了】