松嶋菜々子が松本潤ドラマに“サブ”で出演、親友女優に倣う「名バイプレーヤーの道」
1月20日にスタートする嵐・松本潤主演ドラマ『となりのチカラ』(テレビ朝日系)に松嶋菜々子が出演することが明らかになった。松潤とは『花より男子』(TBS系、2005年ほか)シリーズ、『ラッキーセブン』(フジテレビ系、2012年)に次ぐ3回目の共演となる。
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「脚本を手がけるのは、松嶋さん主演ドラマを多数ヒットさせてきた遊川和彦氏。最終回視聴率40%を記録して社会現象となった、大ヒットドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系、2011年)では彼女の正統派イメージを一転させる役柄を描き、新たな一面を引き出しました。
『チカラ』でも松嶋さんにあてがわれた役どころは、主人公の隣に住む“占いにハマっている女性”とクセ強め(笑)。どんな“怪演”を見せてくれるのか楽しみでなりません」(テレビ誌記者)
昨年の10月期に放送された『SUPER RICH』(フジテレビ系)から2クール続けてのドラマ出演になる松嶋だが、同作は江口のりこ、そして今作は松潤が主演と、与らえた役割は“サブ”だ。
主演作が減ってきている松嶋
1996年のNHK朝ドラ『ひまわり』のヒロインに抜擢され、1998年の映画『リング』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞して以降は、彼女の定位置は常として“主演”。ところが、近年はというと、ドラマや映画も含めて主演を務める機会が減ってきている。なぜかーー、
「いえ、松嶋さんへの主演オファーは今も絶えませんよ」とは、ドラマ制作会社営業担当。
「現在もギャラはトップクラスですが、それでも女優としての評価はゆるぎなく起用を推す局は多いと聞きます。『ミタ』で演技の幅を広げたことで、正統派だけではない、“難役を演じてほしい”と制作側の要求も上がっているとか。
当の松嶋さんも『Uber Eats』CMで衝撃の“Matt化”を披露したように、周囲からの見る目の変化を楽しんでいるように見えますね」
そして“サブ”起用にも積極的に応え始めた背景には、松嶋が慕った、とある名女優の影響があるのだとも。
昭和を代表するスター・二谷英明さんの妻で、自身も女優として多くのドラマや映画に出演してストーリーを彩った白川由美さん。2016年6月に心不全のために亡くなると、故人を忍んで通夜には多くの参列者が並んだ。
そこに参列し、《つい最近もお会いしたばかりだったので、元気で可愛い白川さんの笑顔と笑い声が思い出されます》とのコメントを寄せたのが、所属事務所の後輩だった松嶋。老舗芸能プロマネージャーによると「まるで親友のようでした」と2人の関係性を明かす。
「二谷さんの娘でトライグループ代表取締役の友理恵さんとも仲が良く、家族ぐるみの付き合いをしていた松嶋さん。白川さんともお茶友達で、公私にわたって相談に乗ってもらう仲で、広い庭に畑も作らせてもらっていたみたい」
名バイプレーヤーへの道を歩む
白川さんとは共演する機会も多かった松嶋。かの『ミタ』でも家政婦紹介所の少々お節介な所長役として、“三田灯”を心配して世話を焼いていたのが印象的だ。
「慣れない役柄に緊張する面持ちの松嶋さんに、“そんなにガチガチにならないの”と優しくほぐしていた白川さん。いつも朗らかな笑顔で現場を明るくし、事務所の後輩からは“お母さん”として慕われていましたね。
一方で主演級でなくとも、凛とした女性や家族を見守る母親、そして所長さんのような役もこなす演技力を備えた、ドラマや映画には欠かせない名バイプレーヤーでもありました。松嶋さんは、そんな憧れの名女優と同じ道にも踏み出そうとしているのでは。
主演に責任を感じて現場でピリピリしていた頃とは違って、今の松嶋さんはすごくリラックスしていて周囲とも笑顔が絶えないみたいですよ」(前出・芸能プロマネージャー)
七回忌を迎える今年、松嶋は白川さんにどんな言葉をかけるのだろうか。