渡り鳥が飛来する季節を迎え、鳥インフルエンザの発生に備えた防疫演習が26日、那須町で行われました。

防疫演習は高病原性鳥インフルエンザや豚熱などの特定家畜伝染病の発生に備えて県の農業振興事務所がある7つの管内ごとに毎年この時期に行われているものです。

那須町スポーツセンターを会場に町内の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したことを想定して行い、那須農業振興事務所をはじめ管内の自治体や農業団体などからおよそ80人が参加しました。

鳥インフルエンザは人にも感染するおそれがあることから、参加者は肌が露出しないように防護服を身に着けて臨みました。

そして、鶏の模型をバケツに入れ、炭酸ガスを噴射して処分するまでの一連の流れを確認しました。

県内では今年3月に芳賀町の養鶏場の鶏から初めて鳥インフルエンザが確認され、およそ7万7千羽が殺処分されました。

鳥インフルエンザは今月7日に韓国で野鳥から確認されていて、参加者は本番さながらにそれぞれの機関との連携を深めていました。