カルタヘナに今夏に加入した日本代表FW岡崎慎司【写真:FC Cartagena】

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カリオン監督が前日会見で岡崎を称賛「多くのものをもたらしてくれるだろう」

 スペイン2部カルタヘナは12日、敵地でのリーガ第5節でレアル・オビエドと対戦する。

 今夏に加入した日本代表FW岡崎慎司は新天地デビューが期待されるなか、ルイス・カリオン監督が前日会見で「我々に多くのものをもたらしてくれるだろう」と語った。地元紙「ムルシア・プラサ」が伝えている。

 岡崎は憧れだったスペインでプレーするチャンスを掴み、昨季まで2シーズン、ウエスカに所属。一昨季は2部、昨季は1部でシーズンを戦ったなか、チームは2部降格となり、岡崎も退団が発表されて所属先のない状態になっていた。

 今夏の移籍市場最終日となった8月31日、スペイン2部カルタヘナと契約し、新たなスタートを切ることになった。

 すでにカルタヘナに合流して練習を行っていたなか、9日に入団会見を実施。「希望はヨーロッパで続けたいというところで、ご存じの通りこのコロナ禍の中でなかなか移籍市場も動いていなくて、最後の最後までチームがないなかで、カルタヘナからオファーをいただいた。(スペイン)2部ではやったことがあるので、あそこでプレーできるという気持ちになれた」と語り、カルタヘナを選んだ理由を明かした。

 岡崎はウエスカ時代の2019-20シーズンに挙げた12ゴール以上を目標に設定。12日のオビエド戦に向けては「プレーする準備はできている」と意気込んでいたが、カリオン監督も前日会見で前線の構成について語っている。

「オカザキは我々に多くのものをもたらしてくれるだろう。得点能力があり、競争意識が高く、(身長174センチと)高さはないがヘディングも強い。ここにいるすべての選手と組み合わせることができるFWで、我々にとても良いレベルを与えてくれると思う。さらに私は(ガーナ人FWモハメド・)ダウダ、(スペイン人FWアルフレード・)オルトゥーニョがとても気に入っていて(後者は)とても良い状態で得点を決めた。前線には私が頭を抱えるほどの問題があり、良い形で選手を選ぶよう務めていき、その後良い仕事をするだけのメンバーがベンチに控えることになる」

 カルタヘナはここまで4試合、昨季41試合で19ゴールを挙げたスペイン人FWルベン・カストロが1トップで先発出場。前節のレアル・ソシエダB戦(1-0)でダウダはトップ下として今季初出場、オルトゥーニョも途中出場から決勝ゴールと結果を残している。攻撃陣のポジション争いは熾烈だが、岡崎も負ける気は毛頭なく、オビエド戦でのデビューに期待が懸かる。(Football ZONE web編集部)