池上彰氏の『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ』などを出版していた海竜社が破産へ
当社は、1976年（昭和51年）3月に設立された出版社。家庭教育書・健康書・生活実用書をはじめ、人文・歴史など主に中・高年層向けに幅広い分野の書籍を発行していた。これまでの主な出版物は『野村セオリー〈絆〉』（野村克也・沙知代共著）をはじめ、ジャーナリストの池上彰氏の『経済のことよくわからないまま社会人になった人へ』などのベストセラー書籍も複数発刊。2013年2月期には年売上高約8億1000万円を計上していた。
しかし近年は、出版業界が低迷するなか売り上げの落ち込みを余儀なくされ、2021年2月期の年売上高は約1億3000万円にダウン。この間、出版卸業者の倒産により不良債権が発生するなど厳しい資金繰りを余儀なくされていた。こうしたなか、小規模経営で資金調達も限界に達し、事業継続を断念した。
負債は2021年2月期末時点で約2億4000万円。
